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スウィフトさんの公演、逃した国は恨み節 

東南アジアで外交論争

 

 米人気歌手、テイラー・スウィフトさん(34)の世界ツアーが東南アジアではシンガポールで独占公演され、東南アジア諸国連合(ASEAN)の国々で外交論争に発展している。

スウィフトさんの公演は地元に多大な経済効果があり、開催を逃した国からは恨み節も漏れてくる。

 

 スウィフトさんのシンガポールでの公演は2~9日の6回。

この公演についてタイのセター首相は2月、「シンガポール政府は、他の東南アジアの国で公演しないことを条件にテイラーさん側に交渉したと聞いた」と指摘。

その額は1公演当たり最大300万米ドル(約4億5000万円)とし、「事前に知っていたら、タイでの公演実現のために動いたのに」と漏らした。

 

 フィリピンでも2月末、「独占契約」に反発するサルセダ下院議員が外務省に対し、シンガポール側に抗議するよう求めた。

サルセダ氏は「私たちの国はいい友人同士であるからこそ、こんな仕打ちはひどい」と憤った。

 

 これに対し、シンガポールのリー首相は5日、訪問中のオーストラリアで、公演契約には、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた観光業再活性化の助成金が用いられたと説明。

 

 その上で、「とてもうまくいった契約だった。(他国に)敵意のあるものではない」と釈明した。

政府の説明によると、助成額は「臆測されたほど高くない」といい、公演による経済効果は助成額を上回るとみられている。

 

 ASEANのある政府関係者はこの論争について、スウィフトさんの代表曲であり、さまざまな意味がある「シェイク・イット・オフ(shake it off)」という英語を用いてこう語った。

 

 「シンガポールは他国をうまくシェイク・イット・オフした(追い払った)。

公演を逃した国、シェイク・イット・オフ(ドンマイ)!」

【バンコク石山絵歩】

<記事引用>