<浪速風>聖徳太子、天武天皇…現説ラッシュで遺跡をハシゴ
<写真>、、、本薬師寺跡で行われた現地説明会
1300年前の石敷き(中央)が当時のまま残っていた
2日、奈良県橿原市
古代史ファンにとって今月2、3日はぜいたくな休日だったかもしれない。
「現説ラッシュ」。
遺跡の発掘現場を公開する「現地説明会」が奈良県内で集中した。
2日は天武天皇の本薬師寺(もとやくしじ)跡(橿原市)と、南東2キロにある天武の母・斉明(さいめい)天皇の石神(いしがみ)遺跡(明日香村)。
3日は聖徳太子の法隆寺(斑鳩町)。
▶ いずれも、中国を見据え強固な国家を目指した飛鳥時代のリーダーたちの歴史舞台だ。
本薬師寺跡では水田を20~30センチ掘るだけで当時の石敷きが現れた。
「1300年前の皇族が歩いた地面そのものです」。
発掘担当者の声も弾んだ。
▶ 説明会が同じ日に、しかも近場の遺跡で行われるのはめったにない。
遺跡ごとに発掘の進捗(しんちょく)がまちまちなためだ。
本薬師寺跡と石神遺跡は偶然タイミングが合い、調査機関同士で調整して実現した。
おかげで多くの人が〝遺跡のハシゴ〟を楽しめた。
<記事引用>