炎と白煙が頂上へ駆け上り「噴火みたい」…国の天然記念物・大室山で700年以上続く「山焼き」
<写真>、、、大室山で行われた、春の訪れを告げる「山焼き」(18日午後、静岡県伊東市で、読売ヘリから) 今利幸撮影
静岡県伊東市にある国の天然記念物「大室山」(標高580メートル)で18日、700年以上続く伝統の「山焼き」が行われた。
真っ赤な炎が白煙とともに麓から頂上へ駆け上り、約20分後には山全体が黒一色に染まった。
山焼きは、かつては屋根材などに使う茅(かや)の生育を促すためだったが、現在は山の景観を維持するために続けられ、伊豆路に春を告げる観光イベントとして定着している。
この日は、午前9時から噴火口跡を焼く「お鉢焼き」が始まり、昼からは観光客がたいまつを持ち点火に参加する「全山焼き」が行われた。
見物客たちは「噴火みたい」「遠くからでも熱い」と大迫力の春の風景を楽しんでいた。
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