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肉眼では平面、スマホ撮影すると立体に 

「飛び出す絵画」兵庫で展示

 

<写真>、、、「飛び出すイルカと少女」を解説する永井秀幸さん

宝塚市

 

 肉眼ではスケッチブックに描いた平面の絵なのに、スマホやカメラで撮影した画像は立体のように飛び出して見える「3Dアート」で知られる永井秀幸さん(32)の作品を集めた企画展が3日、兵庫県宝塚市武庫川町の市立文化芸術センターで開幕した。

25日まで。

 

 「特別展 永井秀幸とびだす!ふしぎな3Dアートの世界」と題して約90点を展示している。

すべて撮影OKで、大きくコピーした作品と記念撮影することもできる。

 

 永井さんは和歌山県出身。

最初は漫画やイラストを描いて、ウェブサイトに投稿していたが、反響が少なかった。

人目につく作品は何かと考えて試行錯誤し、2012年、目の錯覚を利用した独自の手法で「飛び出す絵画」を描き始めた。

 

 スケッチブックをL字形に開き、壁に立てかける。

鉛筆や色鉛筆で2面にまたがるようにキャラクターを描き、スマホで何度も写して確認しながら、影の方向や濃さを微調整していく。

 

 完成した絵は、両目の肉眼で見ると平面だが、指定された角度から撮影すると、片目で見た時のように遠近感がつかみにくくなり浮かび上がって見える。

 

 恐竜や橋が穴から飛び出したり、矢印が手のひらを貫通したりと、ユニークな作品が並ぶ。

宝塚市の花のスミレとダリアをモチーフに描いた新作もある。

 

 会場を訪れた永井さんは「普段はモノクロの作品が多く、これまで花は描いたことがなかったので新鮮だった」。

「展覧会は撮影禁止が多いが、私の作品はスマホを通して見ることが前提。子どもからお年寄りまで、気軽に撮影して不思議な世界を楽しんでほしい」

と話した。

 

 観覧料は高校生以上1千円、中学生以下は無料。

水曜休館。17日午後1時から会場で永井さんのライブドローイング(実演)がある。

問い合わせは同センター。

(三浦宏)

<記事引用>