大泉洋 歌声&トークで3時間魅了、“集大成”の初武道館
1万3000人が熱狂
昨年のNHK紅白歌合戦に初出場した俳優の大泉洋(50)が2日、東京・北の丸公園の日本武道館でリサイタルツアー(5都市9公演)の最終公演を行った。
音楽の聖地での初ライブに、1万3000人が熱狂。
大泉は約3時間ステージに立つと、しっかりと歌声で魅了。
トークでも爆笑を連発した。
(加茂 伸太郎)
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北海道が生んだエンターテイナー・大泉が武道館に降臨した。
生誕50年記念のツアーグッズと同じ深紅のマントをまとい、敬愛する沢田研二の「TOKIO」で幕開け。
1万3000人から「洋ちゃ~ん」コールを浴びると、「おっぱじめようぜ、東京。会いたかったぜ、子猫ちゃんたち!」
とシャウトした。
同所での公演は初めて。
360度のセンターステージに立ち、四方八方を見渡すと「武道館っていうのは恐ろしいね。どこにも人がいる」と照れ笑い。
「私はとっても気を遣う人間ですから。何となく、僕、(東西南北を見続けて)ずっと回っています。サービス精神が仇(あだ)となって、目が回っています」
と話し、笑いを誘った。
昨年9月から練習に励んだ本編終盤の楽曲「ハナ ~僕とじいちゃんと」のピアノ演奏が、ハイライトになった。
緊張からか、珍しくミスが続き「武道館には魔物がおるな~。
(リハーサルから)1回も間違えなかったのに。
(司会を務める)「SONGS」のメイキング入っているのに…」と“涙目”で嘆き節。
「頑張れ」のエールが飛ぶ中、8回目でようやく成功。
この日一番の大歓声を浴びたが、「すいません。本当に、本当に申し訳ない。まさかここまでになるとは…。こんなことは一度もなかった」。
最後は吹っ切れたかのような表情で「でも、オレらしいよね(笑い)。感動の渦(のはず)がね、大爆笑になってしまって。
感動まで持っていけずで」
と自らに言い聞かせていた。
持ち歌と名曲カバーによる一夜限りの特別なセットリスト。
「集大成」と掲げ、紅白で歌唱した玉置浩二プロデュースによる「あの空に立つ塔のように」や、GLAY・TAKUROから楽曲提供を受けた「ふわり」、同郷の松山千春さんの「長い夜」など約3時間で19曲を披露した。
「ちょっと歌ったら長く話しますから(笑い)」。
合間のMC時間もたっぷりとると、軽妙なトークに、場内は笑いっぱなし。
TEAM NACSや事務所の先輩・福山雅治のゲスト出演を期待する声には「オレしか出ないから。福山さん、来るわけねーだろ! 大泉洋のリサイタルで(主役の)オレより人気あるヤツ、呼ばないといけないんだ(笑い)」と、福山ものまねを交えてほえていた。
3月20日に初ベストアルバム「YO OIZUMI ALL TIME BEST」をリリースする。
<記事引用>