かずら橋の架け替え、迫力間近に 徳島・祖谷で
初の工事見学会
<写真>、、、かずら橋上での架け替え作業
2024年1月27日午後1時2分、徳島県三好市西祖谷山村、
福家司撮影
国の重要有形民俗文化財に指定されている徳島県三好市西祖谷山村の観光名所「祖谷のかずら橋」で、架け替え工事が3年ぶりに進んでいる。
工事中は橋は通行止めだが、市観光協会は工事の見学会を初めて実施。
2月20日ごろには渡り初めが予定されている。
工事は、地元住民らでつくる「かずら橋保勝会」が市教育委員会の委託を受け、9日から始めた。
材料のかずらは約6トンで、高知県の国有林から採取。
今回は橋のたもとの「鳥居木」の柱と橋と直角に渡した「横木」も交換する。
27日は厳しい寒さの中、会のメンバーが新しいヒノキの横木(重さ約800キロ)を設置。
ボイラーで蒸し、曲げやすくしたかずらを橋の一部となっているカシの木などに巻き付けた。
見学した京都市左京区の蔓(ふじづる)重春さん(69)は
「自分の名字の由来にもなっている橋で、一度訪れてみたいと思っていた。使っているかずらの量に驚き、橋の構造を知ることが出来てよかった」
と話した。
見学会は2月3日にも開催される。
藤原啓二会長(63)は「若い世代が少ないのが悩みだが、責任をもって架け替えの技術を継承していきたい」と話した。
移住して今年初めて作業に加わった初田親さん(24)は
「知恵と経験がすごい。怒られながらいい経験をさせてもらっています」と話した。
(福家司)
<記事引用>