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「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が「神童」モーツァルトにピアノ断念を報告「全身全霊でゴルフに打ち込みます」

 

<写真>、、、ピアニストの母みゆきさん(右)と一緒にモーツァルトの生家を訪問し、ピアニスト断念を報告した須藤弥勒 (提供写真)

 

 史上初めてジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇し「ゴルフ天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(12)=ゴルフ5/太陽自動車=が27日、幼少時からゴルフと同様に力を入れてきたピアノを断念することを明かした。

 

 早ければ来年にも参戦計画がある欧州女子ツアーの環境視察のため、欧州各地を回っている弥勒は、オーストリア・ザルツブルクにある歴史的音楽家で「神童」の別名を持つヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1791年)の生家を訪問。

 

 「私はピアニストになるという夢もありましたが、大好きなモーツァルトさんに、その夢を諦めることを報告しました。

これから全身全霊でゴルフに打ち込み、世界一の女子ゴルファーになることをモーツァルトさんに誓いました」と真剣な表情で話した。

 

 武蔵野音大を主席で卒業し、ソロピアニストとして活動していた母みゆきさんの指導を受け、幼少時からピアノのレッスンにも励んできた。

 

 今年7月の第24回北関東ピアノコンクールのプレコンペティション部門(ソロ)小学校6年生の部で銀賞を受賞した。

しかし、弥勒は、世界一のゴルファーになるという究極の目標を成し遂げるため、ピアノとの“二刀流”をやめることを決断。

「母は私にピアニストになってほしかったようですけど、今日、ここに来て自分の中で区切りをつけました」と語った。

 

 母みゆきさんは昨年、乳がんが発覚し、今年3月に全摘手術を受けた。

現在は快方に向かい、この日も弥勒と一緒にモーツァルトの生家を訪問した。

みゆきさんは「ゴルファーもピアニストも人生の全てをかけなければ大成できないと思います。弥勒が、自ら進む道の覚悟を語ってくれて、すごくうれしいです」と弥勒の決断を尊重した。

 

 弥勒はモーツァルト生家博物館を見学。

「神童と呼ばれた6歳のモーツァルトさんの肖像画は、とても迫力がありました。私もモーツァルトさんのように歴史に残る人物になりたいです」と信念を持った表情で、大いなる野望を明かした。

 

 ピアノを断念し、ゴルフに生きる―。

それをモーツアルトに報告するのは、破天荒な「天才少女」弥勒ならでは、だった。

 

◆ 須藤 弥勒(すとう・みろく)

 

2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。12歳。

1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。

17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。

18年も連覇した。

19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権で優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。

22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。

22年1月にアマチュア資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで所属契約のゴルフ5をはじめ、13社・団体と推定総額3億6000万円のスポンサー契約を締結。

家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

<記事引用>