自分の潜在意識を書き換えることで、どう日常生活に活かすのか?
お金の面から見てみましょう。

◆お金がないのも人間関係が原因


そもそも「お金がない」というのはどのような状態なのでしょうか。

買いたい物があるけど貯金が少ない、子供をいい学校に通わせたいけど稼ぎが足りないなど、お金の問題はストック(貯金)の問題かフロー(収入)の問題として分けて考えると整理がしやすくなります。

まず、貯金は収入から支出を引いた余りの蓄積としてとらえることができますよね。すると、普段の支出を如何におさえるか(コスト削減)、どうやって月収をあげるか(昇進・副業)が頭に浮かんでくると思います。

お金がないことに対する解決策は、稼ぐ、貯める、借りるの3種類がありますが、短期的な解決策である「借りる」も利息の高い消費者金融や銀行よりは、信頼できる友人や親族の方が、後々の余分な出費を抑えることができます。中長期的な解決策である「稼ぐ」と「貯める」は、毎月の収入を上げることによって実現できます。

これを潜在意識の観点からみると、また違う世界が現れます。

まずは人からお金を借りてまで本当にそれが欲しいものか?という観点を再検討するのです。ブランド物のバッグや高い洋服が欲しい場合、その洋服や鞄を身にまとうことで「人からよく見られたい」という願望が裏に潜んでいます。

では、「その洋服さえ着れば、相手は自分を評価してくれる」のが事実か自分の思いなのかを問いかけてみてください。
相手が自分を気に入ってくれるのは、洋服ではなく性格や内面性ではないでしょうか。

どうしても必要な物である場合は、その用途、機能、目的を叶えることができる他の手段や方法がないか検討してみましょう。家具を買うよりDIY(自作)の方が安く済むように、引越しや結婚式、お葬式などは、手伝ってくれる友達や仲間の人数が多ければ、掛かる費用を抑えることができます。

また、仕事の収入を上げるためには、サラリーマンやOLであれば職場の人間関係を円滑にし、関係者と協力して成果を上げることが必要となってきますし、自営業であれば顧客から信頼される人間関係の構築が必要になってきます。

このようにお金がない問題の根っこを観ていくと、豊かな人間関係を構築できている人は職場でも認められて評価が上がっていきますし、出費を抑えることもしやすくなります。逆に人間関係がうまくいっていなければ、仕事で成果を出すことも難しく、いつまでたっても給料はあがりません。また頼れる友人や仲間が少なければ、それに相当するサービスを購入する費用がかさみ、出費も増えていく傾向にあります。

幸せで豊かな人生を送るために必要な「お金」も観点をかえてみれば、それを創り出している根っこにあるのは「人間関係」であり、豊かな人間関係をつくれている人は「己を知る」ことができています。

すなわち、自分自身の内面(潜在意識)に目を向けて、それを変化させる習慣ができているのです。