起業家やコミュニティの主催者なら、どう仲間を集めるか?という問題意識を持ってらっしゃるかと思います。

自分なら、どうやって仲間を集めるか?(How)も大事ですが、その前に、仲間になる人とはどういう状態なのか?(What)を意識すると、また違う世界も見えてくるのではないでしょうか?

そんな仲間集めを段階分けしてみると、次のように仲間の価値を定義できるのでは?と思って、ひとつの案を提示してみます。

◆同志集めのLvと段階
Lv0.人質 脅されていやいや協力する人
Lv1.高飛車な奴隷 依頼されて条件が良ければ話に乗ってくるタイプ
LV2.外注先 依頼されて条件がまずまずでも協力してくれる人
Lv3.ファン 依頼されて無料で喜んで協力してくれる人
Lv4.仲間 依頼しなくても共感して向こうからやりたいと言う人
Lv5.同志 自ら労力を持ち出してでもやりたい人
Lv6.共同経営者 自ら出資・労働・時間・人脈を投じて成功するまでやり続けてくれる人
Lv7.裏切らないLover プロジェクトが失敗しても離れず無条件で支え続けてくれる人

あなたが経営者やコミュニティの主催者であれば、相手の意思の濃度を見て仲間を集めなければ、条件状況が変わったときに裏切りますし、単なる奴隷と化します。

特に創業経営者にとって、誰を信頼するか?は重要な問題の為、次の基準で整理されてみては如何でしょうか。

Lv0.人質 脅されていやいや協力する人
→仲間とは言えません。相手を協力させる為に脅している要因がなくなればすぐに裏切りますし、当然恨みを買います。

Lv1.高飛車な奴隷 依頼されて条件が良ければ話に乗ってくるタイプ
→奴隷って表現はキツイかも知れませんが、お金の奴隷として生きている点は変わりありません。こういう方は条件が変われば簡単に裏切ります。

LV2.外注先 依頼されて条件がまずまずでも協力してくれる人
→会社の取引先って仲間なのでしょうか?お金を払わないと依頼した仕事をやらないのは当り前のように思うかも知れませんが、逆に金の切れ目が縁の切れ目になる相手です。

Lv3.ファン 依頼されて無料で喜んで協力してくれる人
→頼まれたら協力してくれるのはあなたのファンです。但し、その人の気分次第で仕事の質や量が決まるので、強制することはできませんし、相手の想いを無視してその人の気持ち以上の仕事を受けて貰うことも難しいです。

Lv4.仲間 依頼しなくても共感して向こうからやりたいと言う人
→頼まなくてもあなたの想いやコンセプトに共感して、同じことをしたい!と向こうから言ってきてくれる人こそ仲間です。但し、その人の想いを無視すれば関係は崩壊します。また、相手には相手が協力する目的や相手が達成したいビジョンがあり、それは必ずしもあなたと100%同じだとは限りません。どうやって信頼関係を構築し、想いを重ねて進化させていくかがテーマになります。

Lv5.同志 自ら労力を持ち出してでもやりたい人
→本気の人です。単なる仲間以上に幹部として登用したい人も多いことでしょう。多少の悪条件でも乗り越えて協力してくれますが、過負荷が続けば関係性にひびが入ります。仲間と同じく相手の想いを無視すれば関係性は変わりますし、同じ目的に対して濃度の高い意思を持って取り組んではくれますが、どの役割を果たすかの決定権は相手にあることが多いです。

Lv6.共同経営者 自ら出資・労働・時間・人脈を投じて成功するまでやり続けてくれる人
→目的に対する愛がある人です。想いやビジョンを共有・共感し、そのビジョンに対して自らが持てる資産(お金、時間、労働力、知識、人脈など)を投じてくれ、長期間に渡って実践行動を続けてくれる類まれな存在です。但し、長期間に渡ったチャレンジの結果が失敗に終われば、あなたの元を離れる可能性もあります。特に目的志向が強い方の場合は、結果が縁の分かれ目にもなります。

Lv7.裏切らないLover プロジェクトが失敗しても離れず無条件で支え続けてくれる人
→無条件の愛の関係。親が子供の事業を応援する場合がこのケースです。普通の人間関係の延長に裏切らない関係性を築くことは難しいですが、無条件で支えてくれる愛のある関係を一旦築ければ、結果に囚われず、役割に固執せず、あなたを無限大愛してくれる唯一無二の同志となるでしょう。

以上、みなさんの周りにはどんな仲間や同志がいるでしょうか?

改めて振り返り、関係性を見直すきっかけにして頂ければ幸いです。