プログレッシブPOP「 10cc 」 | 音楽好き親父の覚書

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 私の若い頃は、同級生達が夢中になった「ビートルズ」「ディープ・パープル」にはハマらず、すこし捻くれてプログレ系やR&Bが好きでした。当時よく聞いたバンドの一つが「10cc」

 10ccは1972年デビューのイギリスのバンドで グレアム・グールドマン、エリック・スチュワート、ケヴィン・ゴドレイ、ロル・クレームの4人組。全員が曲を作れてボーカルもできるというバンドです。

 ポップス志向のグレアム&エリック、実験志向のゴドレイ&クレームという2チームがソング・ライティングで個性をぶつける革新的なチーム。変幻自在のメロディとブリティッシュ・ロックならではの皮肉の効いた詩を持つ、まるで「おもちゃ箱(宝石箱)」をひっくり返したようなグループでした。

 「10cc」は男性4人の精液を合わせた量らしく、メンバーチェンジで人数が変わったおりには「5cc」とか「15cc」とか皮肉られた。チョット日本では付けられない名前ですね。

 

10cc - I'm Not In Love

1975年3月に発売した3rdアルバム『オリジナル・サウンドトラック』の収録曲。

バックのコーラスはグレアム、ケヴィン、ロルの3人の声をテープ編集により624人分のボーカルを重ねられた幻想的ボーカル、美しいメロディのロックバラードの名曲。中盤のプログレ的なアプローチが「曲者10cc」らしい。

4人の個性を融合させた最後の名曲。お互いの音楽性の違いが人間関係をも消耗させる原因になる。

 

10cc - 10cc - Don't Hang Up  (邦題 電話を切らないで)

1976年の4人時代で最後にリリースした、4thアルバム『How Dare You!(びっくり電話)』収録曲。

各楽曲においてメンバー間の音楽性の違いがあり、まさにびっくり電話。

この年、ケヴィン・ゴドレイとロル・クレームが脱退し「ゴドレイ&クレーム」を結成。以後、10ccはエリック・スチュワートとグレアム・グールドマンを中心に活動する。

この曲も、1曲の中で万華鏡のようにメロディが変化していく。特別好きな曲では無いのだが、原題が「 Don't Hang Up」で邦題が「電話を切らないで」が頭に残っており、試験で「電話を切る」が出題されて喜んだ記憶が強い。

 

10cc - The Things We Do For Love (邦題 愛ゆえに)

10ccの5枚目のアルバム「愛ゆえに(DECEPTIVE BENDS)」からのファーストシングル。

ゴドレイとクレームはアルバム制作途中で脱退。

 

10cc -- Dreadlock Holiday (邦題 トロピカル・ラブ)

レゲエとポップの融合。10cc最後のヒット曲。 タイトル「Dreadlock Holiday」の「Dreadlock」は「ドレッドヘア」の事で、「Dread」=「怖い」の意味をかけて「ジャマイカの休日」であり「怖い思いをした休日」を意味する。(邦題では「トロピカル・ラブ」という原題とはかけ離れた名前がついた。

 

現在でも活動しているらしいが、過去の遺産で食いつないでいる感じかな?