【感情の性質と精神性】寂しさと孤独感を抱えている方へのアプローチ② | 読むカウンセリングセラピー

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 人が悟りの境地に至るまで、山あり谷ありの人生。
    そして、やっぱり与える生き方を選んだ。 
    泣いてもいい、怒ってもいい、人間らしいじゃない。
    どんなあなたも愛らしいんだよ。

今日は、寂しさや孤独の精神性を持たれている方とのコミュニケーションの取り方を書いてみます。

 

寂しさと孤独感を抱えている方への心の傷を癒すにはインナーチャイルドは必要ですが、そのアプローチの仕方は、現実の親子関係での関わり方や子育てを照らし合わせてみると腑に落ちやすいと思います。

 

例えば、家庭によって子育ての方針が違ってくると思いますが、その大半は赤ちゃんが生まれてからは就寝を共にしていると思います。

 

私自身、子供が泣いたらすぐにあやしてあげたいし、寝返りを打って窒息なんかさせないだろうか?夜中に目が覚めて母親が傍にいなかったらきっと寂しいはず。と、こんな些細な心配をして赤ちゃんの傍で寝ていました。

 

毎日、すやすや眠る子供の寝顔を見ては安心して、布団がはだければ足を冷やさないように布団をかけ、夜中の急な発熱に気づくのは、いつも肌をふれあって寝ているので、子供の夜中の体温を体で覚えているからだと思います。

 

子供がオネショをして布団がジワーっと濡れて、隣で寝ている私の服も濡れて「あ、オネショした」と、眠い目を擦りながらもシーツを取り換え子供の服を着替えさせるのは、服が濡れて体が冷や冷やしたままでは可哀そうだと思うからであり、こんなことも子育ての思い出のひとつです。

 

親の私たちは心配で傍で寝ているのですが、子供は生まれてから人のぬくもりを肌で感じながら安心して眠り、目が覚めても手を伸ばせば母親がそこにいて体のぬくもりを感じています。

 

寝ても覚めても泣いて呼ばなくてもお母さんの肌のぬくもりが必ずここにある。こんな積み重ねが子供の心を安心で満たしていくのだと思います。

 

愛着障害の学びからしても、エリクソンの発達心理学や成長心理学からしても、子供の心に寂しさが幼児期に芽生えると位置付けられています。

 

ならば、幼児期に愛情を与えながら、寝ても覚めても目の前には親の笑顔があって、親の寝顔が傍にあった方がいい。要は常に子供の目線の先には親がいることです。

 

幼児期は依存の時期です。この頃にたっぷりと依存をさせてあげること。そしたら少なくともこの時期には寂しさや空虚感は芽生えないはずです。

 

子供の自立は母親が安心安全の基地としてあれば、子供は満たされた心で安心して外へ遊びに行くようになります。嫌なことがあれば安心安全の基地に戻り、また安心で満たされたら外に遊びに行き、この積み重ねがあって自然と親元から自立していきます。

 

親は親で、子供が親の手から自立していく子供を見送るときに、心の中でちょっぴり寂しいなと思うのも親心であり、それ以上に子供の幸せを願うからこそ抱いた寂しさも胸にしまい笑顔で送り出せるものだと思います。

 

子供の心を安心で満たすことは、生まれた瞬間から出来ることです。

 

もしも今自分が寂しさを抱えているなら、親にしてもらいたかったことを、自分のインナーチャイルドにしてあげればいい事であり、今子育て真っ盛りの親御さんは、これまで通り子供を安心で満たしていくことを続けていったらいいと思います。

 

子供と同じ目線で同じ景色を見て、他愛のない会話一つでも子供は嬉しいものです。

 

小さな子供は、ねぇねぇ見てみて!ねぇねぇ構って!こんなシンプルな欲求を持っていますが、何を見て欲しいか?誰を構って欲しいか?それは他の何かではなく自分です。

 

自分を見て欲しいし、自分を構って欲しい。これを満たしてあげいくことですよ。

 

ではでは。