先日、ネット記事で
物価高が高校野球の現場を直撃している
という記事を読みました。
物価高の影響で、バットやボールが高くなったし、遠征費や宿泊費も上がった。
また、学校としては、寮費を値上げせざるを得ない状況になってるし、グラウンドに入れる黒土の価格まで上がっている、と、そんな話の記事でした。
まあ、本当に物価はかなり上がってるし、僕らの普通の生活にもかなり影響してるわけだから、高校野球の現場の方々の苦労は相当なものだろうと推察できるし、指導者の方々が頭を悩ませている状況も想像できます。
ただ、読みながら少し、
う〜ん…
って思うところがあったのも事実でして…
ということで、どういうところがそう思ったのか?というところを書いていこうと思います。
▼ そりゃ、お金かかるよな
たとえば記事にある、黒土の話などはそうです。
学校の練習グランドに黒土を入れてるということなんですが、九州から取り寄せている学校もあるということで、そうなると、輸送費が上がれば当然コストも上がります。
僕的には、そもそもそこまでして、わざわざ遠くから取り寄せてまでグランドに土を入れる必要があるのかなぁ、という思いがするわけです。
地元の土ではダメなんでしょうかねって思うわけです。
甲子園の土に似せてるのかもしれないけど、そこまでやります?って思うのもまた、事実でして…
僕的には、そこまでやるとなると、それはすでに、「必要だからかかる費用」というよりも、「より良い環境を作るために、あえて、かけている費用」という側面があるように感じます。
強豪校になればなおさらです。
専用グラウンドがあり、打撃マシンがあり、寮があり、雨天練習場があったりするし、全国へ遠征したりします。
でもなんか、そういうのって、高校の一般的な部活動という状態を超えてしまって、一つの育成システムに近いものになっていると言えると思うんですよね。
もちろん、それを否定するつもりは全くありません。
そういう環境の中で多くの素晴らしい選手が育ってきたのも事実ですしね。
ただ、そういう形を選んでいる以上、「お金がかかって大変だ」という話は、なんかちょっと違うくないかい?って思ったりもします。
今の高校野球は、「甲子園に出ること」を前提に組み立てられている部分があると思います。
設備も遠征も寮も、すべては、甲子園に行くためのもの、みたいな感じです。
だとすると当然、その環境を維持するには、お金が必要になります。
要するに、甲子園に出るために、勝利を目指すために、コストがかかる構造になっている、ということなんだと思います。
そこに加えて物価高が重なれば、苦しくなるのはある意味当然と言えば当然です。
▼ そもそもの高校野球
ただ一方で、そもそもの高校野球、本来の高校の部活動は、そうではなかったと思います。
地域の中で、限られた環境の中で、仲間と野球をする。
そういう姿が、確かにあったはずなんですよね。
でも今は、強豪校のような環境が一つの「理想像」として広がり、さらにそれが、あたかも一般的であるような報じられ方をされているように感じます。
だから、公立校であっても、例えば、「設備で劣っているのではないか」とか、「もっと環境を整えないと勝てないのではないか」とか、感じてしまう空気があるように思います。
その結果、本来であれば背負わなくてもいいコストまで抱え込んでしまっている、ということになってないですかね。
今回の物価高は、そうした構造をはっきりと浮かび上がらせたようにも見えます。
中東情勢の影響で燃料費が上がり、その影響が黒土の価格にまで及ぶ状況になり、それでもなお、これまでと同じ環境を維持しようとする。
それって本当に必要なことなのか、一度立ち止まって考えてみてもいいんじゃないかなぁと思います。
勝利のために環境を追い求めるのか。
それとも、限られた中で工夫することに価値を見出すのか。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、ひとつ、僕がこのネットの記事を読んで感じたことは
今の高校野球は
「お金がかかる」のではなく
「お金をかける前提で動いている」
という側面があるということです。
今回の物価高をきっかけに、そういうところを、少し考えてみてはどう?
そんな視点もあっていいのではないかと感じました。
以上でーす。