負けたら終わり…


この象徴は、高校野球でしょうか。

特に夏の選手権は、3年生にとって、負けた時点で高校野球が終わります。

そして少なからずの球児が、その時点で、野球そのものを、終わりにします。

だから高校野球は、負けたら終わり、の印象がとても強くあります。


今、社会人野球の世界は、都市対抗野球の予選が、各地区で行われています。

少し前は、大学野球で、全日本大学野球選手権の出場をかけたリーグ戦が、各連盟で行われていました。


社会人野球、大学野球。

ここにもまた、負けたら終わり、の厳しい世界があります。



▼ 社会人野球の負けたら終わり


社会人野球の都市対抗野球は、東京ドームを目指す大会です。

各地区で、予選トーナメントが行なわれます。

トーナメントなので、負ければ終わりです。

でもこの大会は、敗者復活制度があって、1度負けても、敗者復活トーナメントに回り、そこで勝てば、第二代表という座を掴むことができます。

1度負けても、次があります。

でもやっぱり、負けたら終わり、なんですよね。

負けても次がある、という気持ちの選手は、おそらく1人もいなくて、


一戦必勝

この一戦にかかる


の意気込みは、それはそれは、凄まじいものがあります。

社会人野球って、勝たなきゃ存在意義がないのだそうです。

学校部活動ではない。

企業の社員として所属しながら、野球をやる。

チームの存在意義は、社員の士気高揚であり、企業の広告塔。

負けて言い訳がありません。

負けたらダメなんです。絶対に。


ここにも、負けたら終わり、の世界があります。



▼ 大学野球の負けたら終わり


大学野球は、リーグ戦で行われます。

リーグ戦だから、負けても終わりじゃありません。

負けても、次があります。

でも、その「負けても次がある」は、社会人野球のような、敗者復活ではありません。

負けは負けで、それは、取り返しのつかない記録として刻まれます。

やり直しは絶対にきかない、負け、なのです。

そして、そのひとつの負けが、最終成績に大きく影響します。

ひとつの負けで、優勝を逃します。

ひとつの負けで、入替戦に回ります。


ここにも、負けたら終わり、の世界があります。



▼ 負けたら終わりはこれから佳境


まもなく、負けたら終わりを勝ち抜いた大学による、全日本大学野球選手権が始まります。

この大会は、トーナメント。

まさしく、負けたら終わり、です。


その後は、各地区予選を勝ち抜いた企業チームによる、都市対抗野球が始まります。

こちらもまたトーナメント。

負けたら終わり、です。


その次は、高校野球の夏の選手権です。

(その前に、中総体もありますね)


日本野球界の、負けたら終わり、は、いよいよ佳境を迎えます。


楽しみは尽きません。



以上でーす。