今朝のある新聞の社説に
利用者を置き去りにせぬよう
という見出しで、JR東日本がみどりの窓口の削減計画を当面凍結するということを取り上げていました。
新聞社の意見としては、
インターネットや券売機での切符販売を増やしてコスト削減を図ったけど、それへは、デジタル機器に不慣れで対面での割賦販売を望む利用者への配慮を欠いていたのではないか?
というものでした。
僕はこの新聞社の意見には、まったく同意できないので、今日は僕の考えを書いてみようと思います。
▼ 置き去りにしない
デジタル機器に不慣れな人を置き去りにするな!
この新聞のように、こういうことを言うと、とても耳触りが良くて、そうだ!そうだ!ってなりがちです。
No one left behind
ってヤツですね。
美しいですね。優しいですね。温かいですね。
でも、本当にそうでしょうか?
そうやって、デジタル機器に不慣れな人がいるから、その人に合わせて、デジタル化を止めますって、本当に美しいでしょうか?優しい世の中でしょうか?温かい社会でしょうか?
僕はそうは思いません。
世の中全体の歩みを止めて、今のままでいようとすることが、僕は、美しいとも、優しいとも、温かいとも思いません。
誰も置き去りにしないって、そういうことではないと思います。
▼ できるようにする
僕は、誰も置き去りにしないっていうのは、
できるように教育する
ということだと思っています。
できないならできるようにするということです。
一緒に元に留まるのではなく、一緒に先に進むことなのだと思うのです。
でも、こういうことって、このJR東日本の件に限ったことではなくて、さまざまな場面で起きていることなのだと感じます。
新しいことを始めようとすると、ついていけない人を置き去りにするな!と叫ぶ。
置き去りにしないって、そうじゃない。
みんなで一緒に前に進もうよってこと。
でも新聞がこんな論調なら、世論もそうなるんだろうな。
高齢化がどんどん進み、人口がどんどん減って行く中で、それでも、
これまで
に留まろうとする。
僕は、違うと思う。
以上でーす。