まもなく、大学野球の日本一を決める


全日本大学野球選手権大会


が始まります。

この大会に出場する大学は、各地区の大学野球連盟で行われているリーグ戦で優勝した大学ということになります。

大学野球界は、全日本大学野球連盟という全体を統括する団体があって、その傘下に、26の各地区の大学野球連盟があるという建て付けになっています。

その26の各地区の連盟が、それぞれ春と秋にリーグ戦をやっていて、春のリーグ戦を制した大学が、そのリーグの代表として、全日本大学野球選手権大会に出場し、日本最強を争うというものです。

連盟は26なのですが、全日本大学野球選手権には、27チームが参加します。

これは、九州地区大学野球連盟というところが、北部ブロックと南部ブロックに別れてリーグ戦をやっていて、それぞれに出場枠が1つずつ与えられているので、連盟数自体は26連盟だけど、選手権大会には、27チームが参加するということになってるわけです。


今日は、この26連盟について、僕なりにザックリと参加校数などを調べてみたので、それぞれの連盟の違いなどを書いていこうと思います。



▼ 1部リーグ制は少数派


大学野球でいちばん有名なのは、


東京六大学


でしょう。

早稲田や慶應、明治、立教など、超有名大学がしのぎを削ってるリーグですね。

この、東京六大学は、文字通り、参加校が6校で、1部リーグ制です。

これと同じ、参加校が6校で1部リーグ制の連盟は、東京六大学を含めて


8連盟


なんですね。

全部で26連盟(九州地区の北部、南部を分けて数えると27)あるうち、1部リーグ制の連盟は、8連盟ということですから、極めて少数派と言えます。

ちなみに、東京六大学の他の1部リーグ制の連盟は


南東北大学野球連盟

仙台六大学

関西学生野球連盟

関西六大学

広島六大学

福岡六大学

九州六大学


ということになります。



▼ 最大激戦区は


他の、19の連盟は、ほとんどが下部のリーグを持っているということになります。


ほとんどが、と言うのは例外もあって、


東海地区大学野球連盟

九州地区大学野球連盟の南部ブロック


です。


東海地区は、岐阜、三重、静岡と、それぞれ県内リーグを戦って、それぞれの優勝校が、代表作決定リーグを戦うというやり方です。

だから、2部リーグというものはありません。

同じように、九州地区の南部ブロックも、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄で、それぞれ県内リーグを戦い、それぞれの優勝校が、代表決定リーグを戦います。


その他の連盟は、すべて2部リーグ以下のリーグを持っているということになります。


参加校数的に、最大の激選区はどこか?というと、


26校


が参加している


愛知大学野球連盟


です。

ここは、1部リーグ6校、2部リーグはAとBに別れていて、それぞれ5校、7校、3部リーグは8校という激戦区です。

入替戦もあって、1部リーグの最下位と、2部のAとBの優勝チーム同士の決定戦を制したチームが、入替戦を戦います。

また、2部のAとBの最下位チーム同士の決定戦に負けたチームが、3部の優勝チームと入替戦ということになるようです。

ちなみにこの入替戦ですが、九州地区北部ブロックは入替戦がなく、1部リーグの最下位が自動的に2部に降格、2部リーグの優勝チームが自動的に1部昇格となるそうで、それ以外の連盟はすべて、入替戦をやっているようです。



▼ いろんなやり方がある


各連盟によって、順位決めの方法や、日程の組み方も様々です。

順位決めの方法で1番多いのは、2戦先勝勝ち点制、です。

2試合先に勝ったら勝ち点が与えられるというやり方で、1勝1敗になったら3戦目をやって決着をつけます。

その他には、2回戦総当たりの勝率制、2回戦総当たりのポイント制、というリーグもあります。


日程的に面白いと言うか、大変だなぁとおもったのが、札幌学生野球連盟、です。

2回戦総当たりでやるのですが、第1節に各チーム全部ドーンと5試合やって、少し週を空けて、第2節にまた、各チーム全部ドーンと5試合やって、終わり、という日程です。

5連戦とまではいかないけど、1週間で5試合とかだから、体調管理とか、ピッチャーのやりくりなんかは難しいんじゃないなと思いました。


そんな感じで、各連盟、いろんな実情があって、調べてみると面白かったです。


今年の大学選手権は、こういうことを知った上で、見ることになるので、なんかまた、楽しみが増えた気がしています。


さあ

今年の大学日本一はどこでしょうか。

楽しみですね。



以上でーす。