少子化対策としてのいろんな施策の財源となる子育て支援金が、医療保険の上乗せで賄われることになるようです。

昨日、政府から、保険の種類によってどのくらいの負担があるのかの試算が公表されました。

制度が確立する令和10年度の毎月の負担は、被保険者1人あたり


公務員などの共済組合 950円

大企業の健保組合   850円

中小企業の協会けんぽ 700円


なんだそうですね。

今から国会で議論がされるんだろうけど、だいたいもうこれで決まるってことなんでしょうね。

決まったなら、払いますけど、医療保険制度については、このままこれで良いのかなぁなんて思うんだよね。



▼ 知らないんだよね


後期高齢者医療制度というものがあります。

75歳以上の方は、医療費の負担が1割でいいって制度です。

当然75歳以上の方も掛け金を払っているわけですが、財源としてその掛け金だけで足りるわけはなく、後期高齢者にかかる医療費全体のうち、本人たちの掛け金で賄っているのは、1割。

5割は税金、残りの4割は現役世代からの支援金なんです。

こういう財源の上で成り立ってるのが後期高齢者医療制度です。


僕の両親も後期高齢者なんですが、当人たちは、こういうことを知りません。

1割負担だから良いよぉ〜

なんて言います。

ありがたいことだと、感謝こそしていますが、残りの9割がどんなふうにしてお金が払われているかなんて考えもしていません。

後期高齢者医療制度の、半分は税金で4割が現役からの支援金、ということを知りません。


翻って、僕ら現役世代はどうでしょうか?

僕は、つい最近まで知りませんでした。

僕の周囲の人は、まだ知らない人ばかりです。

僕が話すと


えぇ〜っ!そんなんなってるの?


なんて反応をします。

そりゃそうです。

知らないんだから。

知らないけど、自分たちが払い込んでる医療保険の掛け金の4割は、後期高齢者の医療費に回ってるんです。



▼ 知ることが大事


僕は、後期高齢者医療制度が悪いとか、1割負担で医療を受けてる後期高齢者が悪いとか、そういうことを言ってるのではありません。


お互いに知らない


ということが良くないと思うんです。


知らないから簡単に病院に行く。薬を大量にもらう。

知らないから「おかしくないか?」と声を上げられない。


知らない間に社会保険料を上げてる国が悪いと、マスコミは言います。

でも僕は、そういうことを取り上げて来なかったマスコミも悪いと思います。

国は、黙って、こそっと、上げるわけないんです。そんなことできないです。

必ずアナウンスしてるはずです。

そこを大きく報じないのはなぜなんでしょうね。


知らない、ということの恐ろしさを改めて感じるこの頃です。



以上でーす。