このところ、ロシアとウクライナとの戦争を受けて、世界のムードとして


ロシアひどいっ!

ロシア許さないっ!


みたいになってます。

そんな中で、2022年版の外交青書(がいこうせいしょ)がとりまとめられ、北方領土に関して


固有の領土

であり、

ロシアに不法占拠

されている


という記載がされているということが、大きくニュースになりました。

今日は、このことに関して感じたことがありましたので、僕の感じたことを書いてみようと思います。



▼ 外交青書ってなに?


そもそもまず、外交青書ってなんなの?ってことですが、外務省のホームページによると


国際情勢の推移及び日本が行ってきた外交活動の概観をとりまとめたもので、昭和32年(1957年)9月の第1号以来、毎年発行されているもの


ということです。

でもって、青書ってなんなの?ってことなんだけど、これは、外務省が出す白書ってことらしいです。

白書とは、各官庁が発行する現状報告、記録のことで、警察白書とか厚生労働白書とか経済白書とかはよく目や耳にすると思います。

そもそもこの白書が白書と呼ばれているルーツは、表紙が白いからなんですね。

で、外務省の出す白書だけは、なぜか伝統的に表紙が青色なんだそうです。

だから、外務省だけは、


外交青書


ってことだそうです。

ま、どうでもいい話ですけど😅



▼ 情勢が変われば書き方が変わる


今年のこの青書には、北方領土に関して、固有の領土とかロシアの不法占拠とかって書いてあるんですね。

固有の領土、という言葉に関しては11年ぶりに用いられた言葉ということです。

不法占拠、についても19年ぶりだということです。

去年までは、ロシアに対して、一定の配慮を示して使ってこなかったそうです。


冷戦が終わって、ソ連が崩壊してロシアになって、ロシアも民主化の道を進んできて、国際社会の中にも次第に溶け込んで来ていた中で、


固有の領土を不法占拠されてる!


という、過激な言葉を使わなくなったということなんだろうね。


でも、今回、そのロシアがウクライナに戦争を仕掛けて、国際的に、めちゃくちゃに批判されていて、そういう状況だから、やっぱり


固有の領土を不法占拠されてる!


って声高に叫ぶぞ!ってなったんだろうね。



▼ 主張は変えない方がいい


国と国との間の話なんで、こういう「一定の配慮」みたいなことは不可欠なんだろうね。

でも、僕的には、なんか


世界のムードに乗っかってる感


を感じて、あんまり良い感触は受けないんだよなぁ。


今なら良いよね、この状況なら言っちゃっても大丈夫だよね、みたいな…😅


主張って変えない方が良いと思うんです。

少なくとも僕のような凡人が生きていく上では、主張は主張として、主張していかないといけないんだと思います。


例えば人間関係において、仲良くできてる時は、その関係に悪影響を与えるような、2人の間で触らない方が良いような事柄については極力話を避けて、仲良くする。

そういうのって、やっぱり長続きしないよね。

上手くいってるときも、


あなたのここは僕は受け入れられない


ってことは伝えた方がいいと思う。お互いに。


そういうことをお互いに我慢して、我慢して、関係を続けて行って、いざ、2人の関係がギクシャクした途端に


アイツのこういうところがダメなんだ!


なんて主張するってね。なんかイヤだよね。


だから今回の外交青書って、僕はあんまり気色の良い話ではないなぁと思うんです。


国と国との間の話なので、そんなに簡単なことじゃないってことは、分かりますよ。

外交青書にいちゃもんつけてるわけでは決してありません。

あくまでも、個人と個人に置き換えた時には、


僕ならやらないな


という話です。


以上でーす。