部屋にいたのは・・・?
帰りが遅くなったある夜のこと・・・
この日は電車で帰ることになり
駅を降りると家までは
しばらく歩かなくてはいけないのだが・・・
その夜は何だか妙な感じがしていた。
降りる駅というのは、踏み切りで
よく事故がおきる場所で魔の踏み切りと
一部の間では囁かれているからです。
電車を降りて踏み切りに目をやると
・・・・やっぱり嫌な予感は現実になったのです。
ちょうど線路と遮断機の間ぐらいに
白っぽい服を着たひとのような・・・
すぐに生きている人じゃない!とわかったので
目を合わせないようにした。
心のなかで『来るな!来るな!』と唱えながら
家の前まで来たとき背筋がゾッと・・・。
ドアを開けて部屋の電気をつけた。
そこにいたのは・・・
さっき踏み切りでみた・・あの白っぽい服の
女のひとが・・座っていた。
そしてぽつりとつぶやいた
『待ってたのに・・・。』