【チャンタ③】負け組「中が出た!ポン!」 | 天鳳実戦記と麻雀ノウハウ

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どうも、井上です!


前回は、「鳴きチャンタ」についてのお話でした。

その中で、鳴きチャンタはリスクが大きいので、狙うときは満貫以上であるべきだということをお伝えしました。


では、「面前のチャンタ」はどうでしょうか?

やはりリスクは大きいでしょうか。


実は、面前チャンタはリスクが大きいどころか、むしろ他の役よりもリスクの小さい役なのです。


ですが、こう言うとあなたは今までの僕の主張に矛盾を感じるかもしれません。

「この記事でさんざんチャンタのリスクがいかに大きいか語ってるじゃないか!」と。


チャンタのリスクが大きくなるのは、積極的に上がりにいくときだけです。

上がれる確率の低いチャンタをなんとかして上がろうと思えば、必然的に鳴く必要が出てきます。

すると、捨て牌(河)と鳴いた牌を見て、他家はなかなか鳴ける牌を切ってくれなくなります。

さらに、運よく聴牌したとしても、手牌が短くなっていて退くに退けなくなり、危険牌を切りまくりながら悪い待ちで勝負しなければなりません。

そんな悪条件で勝負しているのに、もし片上がりの逆側をツモってしまったら目も当てられません。



しかし、最初から「もし上がれたらラッキーだな」ぐらいのスタンスでいけば、

・愚形が多く、上がりにくい

・他家に読まれやすい

・他家に赤5牌を鳴かれてしまう

・4~6の危険牌を切らなければならない

・フリテンになってしまう


これらのリスクは、リスクでなくなります。


これから、リスクがなくなる理由について詳しくお伝えしていきます。


その前に前提として、

なんとしても上がりたい=鳴きチャンタ

上がれればいいや=面前チャンタ

という認識をもっておいてください。


この記事でもお伝えしましたが、麻雀というのは4回に1回しか上がれないゲームなので、基本は守備的に打つ必要があります。

ここぞというときだけ積極的に攻めるのであって、なんでもかんでも上がりにいこうとするのは良くありません。

4回に3回は「上がれればいいや」のスタンスでいいのです。

だからといって「テキトーに打て」と言っているわけではありません。

安全牌を抱えながら、面前で効率よく聴牌を目指しましょう。



それでは1つ1つ説明していきます。

「愚形が多く上がりにくい」

この事実は、面前チャンタでも同じです。

むしろ面前のほうが鳴きチャンタよりも上がれる確率は格段に低いです。

しかし、上がれる確率が低いこと自体がリスクではありません。

「上がれる確率が低い中で、危険牌を切って勝負すること」がリスクなのです。

他家に当たり牌の見当をつけられていて、かつペンチャン・カンチャン・片上がりの悪い待ちで、両面待ちのリーチに突っ込んでいかなくてはなりません。

しかし、面前ならばそもそも勝負する必要がありません。

分が悪いとみればオリればいいのです。

チャンタは字牌を含む役なので、字牌のトイツや暗刻があり、安全牌が豊富です。

なので、いざというときには簡単にオリることができます。



「他家に読まれやすい」

これも鳴かなければリスクにはなりません。

4~6牌をバンバン切っていても、想定される役は他にもあるからです。

東南西北白發中一萬九萬一筒九筒一索九索九索
(国士無双)

東東一萬一萬二筒二筒八筒八筒一索一索八索八索九索九索
(チートイツ)

国士無双は狙ったことがあればお分かりになるかと思いますが、4~6牌なんてお構いなく切りますよね?

チートイツも、安全面や上がりやすさから、ヤオチュウ牌を残して4~6牌を切っていくと思います。

このように、4~6牌を切りまくっていても「チャンタだ!」と断定するのは難しいです。

しかし、鳴いてしまうと話は変わります。

一萬二萬三萬七筒八筒九筒のような感じで鳴けば、高確率でチャンタだとバレてしまいます。

面前ならば他家に読まれることはないでしょう。



「フリテンになってしまう」

二索三索九索九索 チー一萬二萬三萬一筒二筒三筒 ポン九筒九筒九筒

二索三索九索九索一萬二萬三萬一筒二筒三筒九筒九筒九筒

前者は鳴きチャンタ、後者は面前チャンタですね。

どちらも一索四索待ちです。

ここに四索をツモってきた場合どうなるでしょう?

前者はもちろん上がれませんね。ツモ切りしてフリテン状態です。

しかし、後者は上がれます。

面前なので「面前ツモ」という役がつくからです。

このように、面前ならばフリテンになる心配はありません。



ここまでの内容で、面前チャンタはあまりリスクの大きい役ではないことをご理解いただけたと思います。


ただし、

・他家に赤5牌を鳴かれてしまう

・4~6の危険牌を切らなければならない


これら2つのリスクは回避することができません。


面前チャンタも、狙おうと思うならこれらの牌は不要なので、切らなければならないからです。

ですが、

「やたらと赤5やチュンチャン牌(2~8)のドラを鳴かれてしまったな・・・」

「他家からリーチがかかったぞ」

というときは危険牌を切らずに、オリてしまえばいいのです。

先ほども言ったように、面前チャンタは多くの安全牌を抱えているので、オリるのは難しくありません。

上家や対面の人に「赤5やドラ鳴かせまくったクセにオリるのかよ」と思われるかもしれないですが、「我関せず」でオリてしまいましょう(笑)



以上が「面前チャンタのリスクが小さい理由」になります。


長々と語ってきましたが、要約すると

なぜ鳴きチャンタはリスクが大きいのか
→上がれる確率が低い中で、危険牌を切って勝負しなければならないから

しかし、面前チャンタなら上がれる確率は低くても、安全牌を抱えながらいざというときにはオリることができる。

つまり、面前チャンタはリスクが小さい。


ということです。


それでは今回はここまでです。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!