2月12日の金曜日、JANIC主催で、援助効果の勉強会をしました。援助効果については、私の以前のブログなどをごらんください。

http://ameblo.jp/janic/entry-10263741086.html


12日は名古屋大学客員教授のノーマン・クック氏を招き、カナダの援助効果の現状を学びました。


彼の問題提起を要約すると、

(1)カナダ政府は2006年より、保守政党に政権が移った。

(2)その後左派リベラル派のグループや市民団体などが次々と政府の支援を打ち切られている

(3)NGOも「効果」の名の下に、援助活動のみをするNGOに支援が出るが、人権関係の政府に意見を言うNGOの資金が打ち切られる傾向がある

(4)政府が決めた特定の地域に支援するNGOに資金を出す傾向がある

(5)経済成長、慈善の傾向が出てきている


というのです。

彼は最後に「援助効果が政府のツールになることがある。本来援助効果は誰のものか」。と締めくくりました。


日本のNGOもODAからのNGOスキームが増えていることは望ましいのですが、NGOの援助効果の名の下に、「効果的でない」NGOを排除するような動きがあってはいけないと実感しました。


そのためには、ODAの活用以外に、日本市民社会に近くあり続け、南の声の近くにい続けることが大切だと改めて思いました。