りんごきんとん【レシピのヤンゴ】
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現在、母は東北地方の最北にある“りんごの森”にいます。母はりんごの森へ帰りましたとさ めでたしめでたし…?
肺炎で入院していたばあちゃんも退院して半月も経ち、二人でコタツでモソモソしているそうです。
“モソモソ”がどういった状態を指すのはよくわかりませんが、マッタリ感は伝わってくるので追求するのはよしておきます。
そんなりんごの森の近況とともに、母から宅急便が届きました。
(※注:盗んだ感がプンプンするイラストですが、ちゃんと買ったものです。盗みヨクナイ。)
送られてきたダンボールの中には、りんご、塩辛、りんご、南部せんべい、りんご、ピーナッツ南部せんべい、りんご。あと、りんご。
ダンボールに塩辛と南部せんべいを囲むようにりんごが入っていました。
何なんでしょう。
りんごの森の住民は、りんごを緩衝材に使うのでしょうか?
数えてみると実に20個のりんごが入っていました。
母さんありがとう。
でも…消費できるかな(^_^;)
皮をむいてそのまま食べるのもいいけど、せっかくだから何か作ってみようと思う。
そういう訳で、りんご消費の第一弾として、りんごとさつまいもで「りんごきんとん」を作ってみることにした。
りんごきんとん
材料
リンゴ : 2個
さつまいも : 1本
調味料
砂糖 : 50g
みりん : 大さじ1
塩 : 少々
◆作り方◆
①サツマイモは厚く皮をむいて2cmの輪切り。サツマイモを鍋に入れたらちょうどかぶる位の水を入れる。
②鍋を火にかけ、サツマイモを煮る。
柔らかくなったら、汁気をきって裏ごしをする。。
③リンゴは皮と芯を取り、2~3cm角に切る。
りんごを鍋に入れ、砂糖の半量をまぶす。
水気が出てきたら火にかけて、リンゴが柔らかくなり汁気がなくなるまで煮る。
④裏ごししたサツマイモを新しい鍋に入れ、残りの砂糖を加えて混ぜ合わせる。
火にかけて練り、仕上げに塩とみりん、煮上げたりんごを入れて混ぜ合わせる。
調理してみて
さつまいもは350gとなかなか大きい物を使いました。
りんごは母が近くのスーパーで買ってきたそうですが、袋にはしっかりと生産者の名前が書いてありました。
他の野菜にも名前表記があるのかは知りませんが、りんごには必ず生産者表記があるそうです。
やはり、りんごの生産責任には特にうるさいってことなのでしょうかね?
いい物だから味わって食べるのだぞ
と母が誇らしげに言っていました。
でも母さん。青森産のもの全部にそう言うじゃ…
うるさいうるさい!
切る前は気付きませんでしたが、カットして鍋に並べると結構な量だとわかります。
砂糖を大量に入れるのって気が引けますよね。
レシピには砂糖50gと書きましたが、実は、かなり減量して50gなのです。
もし「くちなしの実」が入る本格的なものを作るのであれば、迷わず100gは入れます。(くちなしの実は、食品を黄色に染める着色料)
とはいえ、栗きんとんの栗と違ってりんごは単体でも甘みが強いものなので、砂糖が少なくても味がボケる事はなさそうですね。
裏ごしはせず、ホイッパーとすりこぎで潰していきました。
なめらかな舌触りも捨てがたいのですが、多少残る荒々しさもまた、いとおかし。
りんごを煮ながら、さつまいもを潰していく工程。
「味見」という名目で何度かりんごをつまみ食い(・ω<)テヘペロ
実食
出来上がった量はラーメンどんぶり一杯分くらいです。
味見してみましたが、やはり一般的な栗きんとんと比べては甘みは少ないです。
たまたま通りかかった姉ちゃんに味見してもらいました。
「これさ、今日のおかずに作ってみたんだけどさ」
「おぉ!栗きんとんじゃん!」
「ちょっと食べてみてよ」
パクッ
「あ、リンゴが入ってる!」
「そう。栗じゃなくてりんごきんとんだよ」
「へぇ~。やるね料理長」
で
これもおかずの一品として、もちろん食卓に並ぶ訳です。
ご飯と一緒に出しましたが、お米と合わないという声はありませんでした。
とはいえ、格段料理と相性が良いわけでもないですけどね。
もし、りんごの消費が進まなかったら、次はブランデーなんかを入れたスイーツ寄りのりんごきんとんを作ろうと思います。
おばあちゃんの体調も上々で、母もとうとう帰ってくる目星がついたそうです。
母が帰ってきたら、ようやく僕の料理もお役ご免。
そうなると、しばらくはレシピシリーズは休載。
まったくしなくなる訳ではないですが、料理はしばらく休ませてほしいものです。
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