さて、善光寺、お戒壇巡りの入口へ の続き。
ここから入りますの
(善光寺H.Pより拝借のPHOTO)
要するにですね、お戒壇巡りの回廊
真っ暗なのです。
真っ暗。本当に真っ暗。マジ真っ暗。
やがて目が慣れるとかそんな生易しいものではなく
まさに漆黒の闇なのですよ。
ワタシは暗いのがさほど怖いわけじゃないです。
人の声はしているし、前後の人と軽くぶつかったりして、
ひとりじゃないという安心感もありますし。
常に右手を壁に滑らせておけば前に進めます。
なのでむしろ楽しんでおりました。
意外に長いなとは思いましたが。
トンネルみたいにうっすら出口の明るさを感じるときがなかなかやってこないので、もう出たいな、と思い始めたころ。
列が進まなくなった。。。
おそらく例の錠前ポイントで滞っているものと思われましたが
急に心拍数が上がりました。
だってワタシは
閉所恐怖症ですから。
( ;゚─゚)ゴクリ
さて、ここからのワタシは我ながら頑張りましたよ。
激しくなろうとする動悸や襲ってくる不安感と
ひたすら深呼吸して闘ったわ!
だってどう考えても進むのを待つしかないのですから。
途中思わず
「・・・進みませんかね。。。」と独り言ちたら
前の人が「まだですね〜」と応えてくれたのは、
嬉しかったというか、恥ずかしかったですが (;´Д`)
そうこうしているうちにそれまでとは異なる質感が手に触れました。
おおー!もしやこれが錠前か!
錠前、錠前、錠前〜〜〜!!!
まったく見えてないのにココロの中で雄叫びをあげる。
嬉しくてガチャガチャしつこくその感触を確かめました。
(そんなことするから渋滞するんですぜ)
そしてようやく出口の光が見えて
この世に這いずり出てきたときには息も絶え絶え。
まったくこれはなんちゅー体験だったのか。
靴袋を整理していたおじさんに
「はぁ、はぁ、あ、ありがとうございましたぁ...」と挨拶したら
「錠前ちゃんと見つけたかな?」と。
「はい、きっとアレですよね。」
「そうそう。(アレでわかるのか?)じゃあ、生まれ変わった姿をちゃんと鏡で見てね。」
そう言われて顔を上げたらおっきな鏡がありました。
さぞひどい顔をしているだろうと思いましたが
意外にスッキリした表情。
そうか、生まれ変わったのか、ワタシ・:*+.\(( °ω° ))/.:+イエーイ
するするあっさり通り抜けられる人も多いのでしょうが
ワタシにとってあれはまさに修行したような時間と空間でした。
今思い出してもしんどいし、ドキドキします。
が、決してトラウマではなく、やりきった達成感でいっぱいです。
*観光地のお寺にある、誰でも体験できるものですから
そんなに構えることはないと思うのですが
もしワタシと同じような方がいらしたら
誰かと一緒に入れば手を繋ぐなりして不安を和らげられると思いますし(ハイ、ひとりでした (;´Д`))
混んでいると、仲間はいっぱいいるけど滞りがちなので
とにかく壁を伝ってスイスイ進めるぐらいの空き具合を
狙うのがよいかもしれません。
プチパニックでしたが幸い拝観券をなくすこともなかったので
史料館もじっくり観ることができました。
善光寺は素晴らしいお寺ですね。
また行きたいです。
お戒壇巡りをするかどうかはワカリマセン (^_^;)
本堂の裏にひっそりと佇んでいた善子さんと光子さん
ほっこり癒されました。