今宵ご紹介する映画は
『１５時１７分、パリ行き』
アレク、スペンサー、アンソニーは幼馴染み
問題児だった子供時代を経て
アレクとスペンサーが軍人に
アンソニーが大学生となった今も
友情はずっと変わらず
三人は長距離休暇を取り
ヨーロッパ周遊の旅に出かけます
イタリアでは
壮大な古代ローマ遺跡に言葉を忘れ
水上バス内では、
可愛い女の子を旅のお供にララランラン♬
後から合流したアレクを交え向かった
オランダ、アムステルダムのクラブでさんざっぱら羽目を外し二日酔いで迎えた朝
アムスはサイコーだったと
昨夜を反芻しつつ、
次の行き先をフランスに決めた三人は
アムステルダム中央駅から
１５時１７分発、パリ行きの
タリス高速列車に乗り込みますが
それが後に
自分たちの運命を
大きく変えることになろうとは
この時は知る由もなかったのです
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２０１５年８月２１日に発生した
そこに居合わせた
三人のアメリカ人青年を中心に
犯人を制圧した乗客たちを描いた作品です
監督は御年８７歳に御成あそばした
クリント・イーストウッド御大で
特筆すべきは主要キャストを本人たちが
演じていることでしょうか
演技はズブの素人の彼ら
しかしそれが気にならないくらい
自然な立ち居振る舞いを披露しております
何故彼らは
命の危険も顧みず
テロリストに向かって行けたのか？
についてはやはり
軍人としての側面が
大きかったのではと思いますし
沢山の乗客を救ったその行為は
勇気あるものであったと思います
だってコレ
本当に起きた出来事ですから
それに対しての感想など
１ミリたりとも必要ないでしょう
ただ事実を事実として受け入れるのみ
勲章授与の際
当時のフランス大統領
フランソワ・オランド氏が
『この勲章は君たちの人間性に対して
贈られたものだ』と述べたように
今後彼らが
彼ら自身に恥じない人生を
歩んで欲しいと願うだけですわ
それよりも
わたしがニヤッとした
ポイントが３つありましてね
（彼ら三人を観察しての
エクスキューズ付きですが）
まずひとつ目に
アメリカ人は
おフランス人が苦手だということ
ふたつ目に
アメリカ人には
ファションセンスが
ナッシングであるということと
そして３つ目に
アメリカ人は
地球上の全てに
自分たちが関わっていると
勘違いしていることです
ヒトラーに関することで
そういったシーンが出てくるので
これからご覧になる方は
是非チェキラッチョ。
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俳優としての
クリント・イーストウッドについては
『許されざる者』までは好きでしたが
『マディソン郡の橋』で
受け入れざる者になってしもたかなぁ
だってラブストーリーや言うに
雨で額にへばりついたあのヘアは
ありえへんやろ？？？
（しかもクライマックスやのに）
誰も何も言わんかったんかいなと
今でも映画七不思議のひとつです
しかし監督としては好きなんですよ
クリント監督は
仕事を共にした監督さんたちから
門前の小僧よろしく習ってきたと
わたくし思っております
どのような作品を撮られても
観る側に答えを委ねるようなスタンスが
わたしの好みなんです
次回作には
四度目のリメイクとなる
『スター誕生』を予定されているとのこと
米寿を目前に
益々健朗なクリント翁
新作も楽しみにしておりますさかい
撮り遂げて下さいませよ←タイハゴザイマセン、タイハ
そうそう！
余談ですがこの時の列車に
わたしの好きな
ジャン・ユーグ＝アングラードも
乗り合わせており
その際警報機を鳴らそうとして
ガラスを叩き割り手に怪我をしたそうです
それについても触れてほしかったなーー