故郷の味、多度大社門前の大黒屋で鯉のフルコース | 函館・青柳町暮らし

函館・青柳町暮らし

2010年4月、函館暮らしを始めました。
風景、食、イベント、街のあれこれ……、
愛する函館の日常や
季節の移ろいなどをお伝えします。

生まれ故郷の三重県桑名市で、

懐かしい鯉の料理を食べてきました。
多度大社への参道にある「鯉料理 大黒屋」。

神様が坐すといわれる多度山を背景にした、

築200年ほどの立派な商家建築に圧倒されます。

 

風格のある門構えにため息。

 

庭を個室がぐるりと取り囲む池泉鑑賞式庭園で、

廊下越しに各室内から庭を見おろせます。

 

鯉料理は、子どもの頃に多度にお参りに来たとき、

鯉こくやあらいを食べた記憶がありますが、

こちらではフルコースでいただけるということで、

楽しみにしてきました。前菜に続いて、

あらの鯉こく(白みその汁)、うろこの唐揚げ、

奥はすり身団子の唐揚げ、頬肉の時雨煮。

素材を慈しむ心にふれて、まさに舌が躍ります。

 

次にあらい。プリッとも、コリコリとも違う、

引き締まった食感と、酢味噌も不要なきれいな味。

わさび醤油でするすると食べられる絶品です。

また、尾に近い方は切り方を変え、濃い味わい。

右は浮袋で、これまたコリコリの珍味。

いつのまにか熱燗が……(笑)

 

塩焼きと、ハラスのたれ焼きもたまりません。

写真も撮らずにかぶりついちゃいましたが、

やはり同じ川魚、鮎やうなぎとよく似た旨味が

感じられます。

 

そして、しずしずと運ばれてきたのが「唐揚げ」。

頭から尻尾まで骨ごと丸揚げされてますが、

身は一口ずつになって食べやすく、

たっぷりの野菜あんと一緒に。

サクッとした身と皮のおいしいこと!

このしいたけの大きさにもびっくりです。

 

そしてラストは筒切りの煮つけ。

うなぎのたれのようなキリッとした濃い味で、

脂ののった鯉のほろほろの身が最高。

ご飯もお酒もどんどん進みます。

 

そして、心をわしづかみされたのが、

筒の中央に鎮座する卵、白子、肝の濃厚トリオ!

たれの味にそれぞれの持ち味が加わり、

こんなぜいたくはありません。

鯉まるごと、いろいろな味わいで料理されて、

ほんと大満足、幸せいっぱいでした。

 

建物も庭も風雅。

 

ちなみに、この建物は映画のロケにも人気のよう。

アルキメデスの大戦」の料亭や、

最後まで行く」の組長宅などに使われています。

 

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