それは赤く、青く、威圧的で、それでいて
洗練された美しい光を放っていた。
果す者には栄光を、怠け者には死を。
二つの約束をたずさえてやってきた。
女はその大きすぎる剣を背負い、雪山へ向かった。
そこには純白の毛皮に包まれ、手下達にかしずかれた巨大な猿がいた。
咆哮で威嚇し、尋常ではない早さで襲いかかる巨体。
雪を自在に操り、ハンターを氷漬けにしてしまう攻撃。
女も必死で大剣を操り、大きく振りかぶって必殺を狙う。
しかし、狙いすぎた女の一撃は直前で猿に弾かれ、
身体ごともんどりうって壁際に追いやられた。
そして食料も保温剤も底を尽きかけた頃、女は思った。
「あ~牙折るだけならハンマーか双剣だなこりゃ。
しっかも小猿ウゼ~。 ちっと掘れたし三死か?」
女にもたらされたものは鹿の角による地味死と、一握りの鉱石だった。
宝というものは、所有者によっては持ち腐れる、という教訓である。