最近はやりの腸内細菌ですが、私も注目はしています。
うつ病を含む気分障害の国内患者数は170万人超と推定され、社会問題となっていますが、うつ病関連の自殺を予防し、再発リスクを低減するために、早期の発見・介入につながるリスク推定法が求めらていました。
そこで、うつ病患者と健常者を対象に腸内細菌叢の遺伝子解析を実施して、うつ病患者に特異的な腸内細菌叢の異常を発見し、腸内細菌叢の組成に基づく高精度のうつ病リスク推定モデルを開発したという報告がでました。
これが、臨床で使えるとなれば、リスクはわかるんですが、少し不安な部分もあります。
例えば、もし、企業が人材を採用するにあたり、健康診断などで活用されないのか?という問題です。
便の検査などは、大腸がんのスクリーニングにも活用されてますからね。
うつ病のリスクをもつ人材を採用しないよう、変な方向で活用されなければいいのですが。
今回の研究では、うつ病患者は、その症状に伴い炎症抑制に働く腸内細菌由来の水素量が減少することで、強いストレスなどにより誘発された脳内の炎症を抑制できない状態にある」と考察しています。
この考察だけ見ると、他の神経性疾患にも応用できそうなので、楽しみでは、あるんですが。
という感じですね。
やれやれ。
では、また。
いえい。