池田名誉会長講義『世界を照らす太陽の仏法』-第7回 聖人御難事〈下〉抜粋1- | SHInのブログ

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【御文】
◇彼のあつわらの愚痴の者ども・いいはげまして・をどす事なかれ、彼等にはただ一円におもい切れ・よからんは不思議わるからんは一定とをもへ、ひだるしとをもわば餓鬼道ををしへよ、さむしといわば八かん地獄ををしへよ、をそろししと・いわばたかにあへるきじねこにあえるねずみを他人とをもう事なかれ〈新編 日蓮大聖人御書全集 1190p18~1191p2行目〉

【現代語訳】
◇かの熱原の信心微弱な者たちには、強く激励して、脅してはならない。彼らには、ただ、一途に決心させなさい。善い結果になるのが不思議であり、悪い結果になるのが当然と考えなさい。そして、空腹に耐えられないようだったら、餓鬼道の苦しみを教えなさい。寒さに耐えられないというなら、八寒地獄の苦しみを教えなさい。恐ろしいというのなら、鷹にあった雉、猫にあった鼠を他人事と思ってはならないと教えなさい。

【講義】
◇『覚悟の信心』で立ち向かえ!

妙法を正しく実践すれば、難が起きます。だが、広布ゆえの大難は、成仏という境涯を勝ち取るためである。『灸治(やいと)』が、その時は辛くても病気を治すために必要なのと同じように、難を乗り越える信心の実践があってこそ、自身の宿命転換を成し遂げていくことができるからです。

功徳は、さまざまな形で表れます。その時には理不尽としか思えない試練でも、後になってみれば、それが幸福の道を開く契機となっている場合もある。絶対絶命の窮地に思えても、強盛なる信心に立てば、それによって真実の大功徳をつかむことができる。この甚深の法理を大聖人は教えられているのです。

牧口先生の殉教も、三世の眼で見るならば、学会の永遠にわたる大発展の因を刻み、世界の広宣流布と、民衆の幸福と平和の連帯への道を開いてくださったのです。

大聖人は『ただ一えんにおもい切れ・よからんは不思議わるからんは一定とをもへ』と、弟子たちに『覚悟の信心』を促し、励まされています。

大聖人御自身、立宗宣言以前から、正法を説けば、壮絶な迫害が競い起こることを、誰よりも知悉されていました。しかし『本より存知の旨なり』〈910p〉、『これには一定と本よりごして候へば・なげかず候』〈951p〉と、幾多の大難と迫害の連続を悠然と見下ろしながら、戦い抜かれました。

『よからんは不思議わるからんは一定とおもへ』とは、大聖人自身の御覚悟であったと拝されます。