一、第一に、『民衆のために、正義の道を走れ!』という点です。
私はダビデ博士に、法律家を志されたきっかけを伺ったことがあります。すると、博士は即座に毅然と答えてくださいました。
『『貧しい人間が虐げられ、バカにされるような社会は間違っている!』。それを正すために法律家になろうと誓ったのです』と。
博士は、この誓いのままに学び抜かれ、揺るぎない力を磨き上げてこられました。
2001年1月には、国家指導者の不正蓄財などに対する弾劾裁判の裁判長を務められました。国民の講義運動が広がり、流血さえも招きかねない緊迫した只中でした。
しかし裁判長たる博士は、『民衆の安全と利益こそが、最高の法規である』との古来の黄金律に則って、厳正かつ平和裡に権力の移行を実現させたのです。21世紀の起点に燦然と輝きわたる、正義と勇気の不滅のリーダーシップであります。
私も若き日から『正義によって立て!汝の力二倍せん』を座右の銘としてきました。
正義の誓いに徹する時、青年は最も強い。何ものにも負けない力を持つ。創価の学舎から巣立つ皆さんの大成を、全世界の民衆が心待ちにしております。
どうか皆さんは、恐れなき正義の走者として、どこまでも民衆と苦楽を分かち、民衆が誇り高く共に幸福を謳歌していける社会を、勝ち築いていただきたいのです。
一、第二に『世界のために、平和創造の道を開け!』と託したい。
フィリピンは、聡明な女性指導者がひときわ光る国です。ダビデ博士の最良の同志であるバージニア令夫人も、長年にわたって、フィリピン国内外の気高いボランティア事業の重責を果たされてきました。
また、本日は、創大通信教育部の出身で、世界のSGIを代表する女性リーダーであるアルカンタラ・フィリピン理事長も出席されています。
アジア初の女性大統領となり、フィリピン民主化を進められたコラソン・アキノ大統領とお会いした際、私は、大英雄ホセ・リサール博士の詩『花々のなかの花よ』を朗読しました。
その一節には『あなたは春のようだと人は言う。行くところいずこにも善を広げる』とあります。