妖怪だの幽霊だのという本を読んでいたのだが、その家や土地につくものが「出る」ということらしい。

我が家の場合、わたくしが小2を終えて小3になる春休みに今住むところに越してきました。この家で人が死んだ、といえば父親が大往生したぐらいで奇妙な事件も何も無い。
その前は見沼田んぼの端っこで取り立てて何も無さそう。

ということで、何か「出る」ということとなれば、今のところ2021年に死んだ父親ぐらい。顔を見せてくれるならそれで良いな。
いつ出てきても良いよ。

いろいろつながって思い出し書いているのは、今日が父親の誕生日だから、ということでもないが、大正10年1921年生まれだから、生きていれば103歳。
100歳になったら、町会か市から紅白饅頭でも届くかねと言っている間に半年足りずに逝きました。この話はこれでいい。

昨日、別の茶箱を片付けていると、父親の謡本、趣味が観世流の謡でしたから一揃いある、とともに「位記」というのが出てきた。
「正八位に叙する」と書いてある。
昭和20年9月1日の日付と宮内省の印。宮内大臣により宣じられた。
当時まだ宮内省でこのあと府となり庁となるわけか。

末端も末端なのだが官位を受けていたのだね。
士官候補生として招集戦後少尉となった人は皆こうなのかね。
詳しいことは知らない。

片付けをする度にまた、何やら出てくるのかね、という一席。