公園で犬が10人以上を噛んだというニュースがありました。
飼い犬で犬種は四国犬と報道されてますね。

小学生の頃我が家に犬がいまして、わたくしは朝夕散歩させておりました。
当時は草原や未舗装の歩道農道などがまだまだあったし、糞便の処理も取り立てて話題にもならず、餌の後に連れ出して、戻ったら水をたっぷりやっておく。
そんなふうでしたが、後年フィラリアで死んでしまいました。

だからそれほど犬が苦手ということもなかったのですが、いまはあまり得意ではありません。野良犬を見かけることも激減、狂犬病についてもほとんど問題の無いこの国。

中国と関わって20年ほど。
今は知りませんよ。ちなみに最後は2017年の正月。
彼の国ではよく野犬を見かけました。
飼い犬だけど、放しているのか、とにかく身近にいましたね。

北京でも大連でも鄭州でもその他あちこちで見かけた。
特に怖い思いをしたわけではないけれど、やっぱりね。

河南省にいた頃。
開封市。青年海外協力隊の方に聞いた話。
犬にかまれたら即自賛のワクチンを打ってもらい、24時間以内に北京の決められたところへ行く。そういうルールがあると効いた途端怖くなりました。

鄭州市。ある企業で技能実習生に日本語を教えていた頃。
会社で健康診断がありますから、先生も一緒に病院へ行きましょうということになって各種検査。血糖値だの思い当たることはあったけれど、肝炎などその他すべて陰性。
で後日、陰性の人はワクチンを打ちに行きますという段取りで、該当者みんなと市内の立派な施設へ行った。省レベルの感染症予防対策の本部みたいな。

ワクチン接種についてはいいのだが、待ち時間ロビーの張り紙を見て少し怖くなった。
狂犬病のワクチン在庫有りません。ここでの治療対応不可。
じゃ、どうすればいいんだよと、怖くなりました。

この手の犬が怖かった話はいくつもあるが、きりが無いね。
2007年に年単位の中国暮らしをやめて、2ヶ月の短期派遣だけ受けるようになり、行き来は続いていました。
そうだと思い立ち、日本にいる間に狂犬病のワクチンを打っておこうかなと思いついた。
間隔を開けて何度か打つ必要があるらしいですね。結局打たずに今に至り、もう彼の国へ行くこともないし話はおしまい。

かつて我が家にいた犬は血統書のある四国犬でさして大きくはなかったけれど、散歩中どんな犬と行き会っても、全く退くことのない強い犬でした。
「湖秀号」、愛称は「さぶろう」。

四国犬の字面からあれこれ思い出してしまったよ、という一席。