早めに起きての寝巻きのままマコモリバーブへ
アバウトハウスの前に流れる川には白鳥が何羽も戯れていた
そういえば白鳥からマコモは始まっていたのだ
遡ること一世紀近く、創設者の小野寺さん(今はお孫さんが継いでいる)は幼少期、猟銃で撃たれて怪我をしている白鳥を見た
飛べないほどの負傷を負っていたその白鳥は何か同じ動作を茂みで繰り返していた
それはなんとマコモの葉っぱをついばんで傷口につけていたのだ
小野寺少年は毎日白鳥の様子を見に行った
そして数週間経ったある日、その白鳥は元気に飛び立っていった
それからというものマコモには何かすごい力があると、数々の実験と研究を重ねついにはお茶になり、お風呂になり、それが70年も続いているというのだ
まるで地方に伝わる神話みたいだが、実話である
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朝からのマコモ風呂も気持ちいい、少し窓を開けて外の風を感じながら入っているとなんともいえぬ至福を味わえる
今日は最終日、張り切っちゃうぜ
アーチの骨組みは上出来、ノミで端を整えボードで閉じる、ルッキングッド
この後はマコモを混ぜた土壁、漆喰と塗られていく
お昼用に、サヨリという細長い魚とエビを焼いてくれと頼まれて、薪ストーブで網焼き
保温で何度も温めていたらだいぶ燻されたが身が締まっていて美味しい
竹藪で採取した葉っぱやなんかで飾り付けをした(写真ない)
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午後は出掛けてきなよと言われ、マッチのありそうなお店や周辺の良さそうなお店を紹介してもらった
まずはいつも通っている道にあるスーパーのマッチコーナー
ハリマの星馬マッチ(勝手に通称ウマッチ)があった、擦り心地がよく、まるで馬が走り出したかの如く火が着くのだ、その音も良い
少し前まで山梨のホームセンターで取り扱っていたのに最近太鼓獅子というライオンのマッチ(こいつはどこにでもある、特に薬局)に変わってしまっていたのでとりあえず手持ち用に購入しておく
次は内湾地区にある観光商業施設ムカエルの中にcafeb RSTというカフェがあり、さらに店の奥にサメにまつわるグッズが沢山売っているシャークというお店に入った
鮫皮の製品も沢山あり、薄く柔らかく加工がしやすそうだと思った、鮫皮は水に強いそう、そりゃそうだ
お店の中と外に大きくて重そうなインディアンの木彫、気仙沼はインディアン好きが多いのかな
鮫マッチはないが折角なのでカフェでオーダー
焼きジョーズという、たい焼きのサメ版のようなものとコーヒーを頼んだ、タンザニアは切れていてインドネシアのマンデリン、自然にシナモンのような風味がある、と言っても店員さんと話でも上がってしまい味は忘れてしまった
そもそもテイクアウトで去ろうとしたのだが、ドレッドを見るや否やご主人が「それは地毛ですか?」とお決まりの質問、奥さんも来て会話が始まった
元々新潟の人らしいが、この土地に来て震災後の街を上げていくために海の真横でお店をやっている
正直な気持ちを聞いてみた、いつ津波が襲ってくるかもしれぬところで仕事をし続ける気持ちとはなんなのか
すると、もちろん怖さもあり地震が来ればキャンピングカーで高台に行くこともあるという、でもそれでも気仙沼のネームバリューを守っていきたいとのことで、愛国心ならぬ土地への愛情を感じた
マッチを買ってもらった、ご馳走様でした
次は向かいにあるQuatreカトルというお店
エスニック雑貨などが揃い、お香などが揃っていていい雰囲気
そこでアホみたいにデカいお香を購入
一般的なサイズと比較、約4倍
ギャグで作ってるのかと思ったがアウトドアシーンなど意外や意外、需要があるらしい
その後も別の場所でアウトドアショップに立ち寄った、そこはインドカレー屋も経営していて、まだ日数があれば是非とも食べたいところだったが今回はやむを得ず断念、オリジナルお香を一本あげて焚いていただいた
ここの店員さんに震災のことを尋ねるとやはり一階部分まで水がきたとのこと、でも他に行くところがないという理由でここにいるらしい
やっぱりこの土地が好きなんだろう、今夜は怪人様という厄除けの神様が練り歩くらしい
マッチを買ってもらった
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日も暮れてきたし、マコモリバーブに戻った、ちょうどほとんどのメンバーはアバウトハウスに戻っていて、大工のまこっちゃんだけがいつものように残っていた
もっと制作をやりたいと思ったが、丁寧に片付けをして帰った
立派な柱、手前のピンクのライトはスピーカー
途中もう一箇所二日連続道を間違えて目についたホームセンターがあって、マッチ探しで寄りたいと思っていた
するとあった、あったぞ御所車!小箱のダースと大箱、大抵大と小両方が世に存在しているがお店によっては小箱のみしか取り扱わないのでセットで手に入ると嬉しい
牡蠣のレストランの人はここで手に入れたんだな
これで満足して気仙沼を離れることができる、土地からのギフトをもらった気がした
夜は自分の最終日ということで豪華にカジキのハーモニカなど海鮮が現れ、大工さんの出身、岩手の濁酒を振る舞ってくれた上にお土産に気仙沼の日本酒をいただいた
みんなありがとう
そして〆に映画を見た、「Home空から見た地球」という航空写真家の映像を使って地球上の美しい風景、失いつつある情景を移したもの
特にほとんどが地球の実態、今の現状を映し、ナレーションがそれを解説していた
それは心苦しいものもあったが、本当にこうなっているのだろうか自分の目で確かめたいと思った、美しい絶景も目に焼き付けたい
映画の最後には今再生しつつある自然や再生活動の情報などが伝えられ、一応見てるこっちを前向きにさせてくれていた、そういい方向に行ってるさ









