ゆっくり起きて、近くのビーチまで散歩
地図を見ながら通りを進むと、どうやら入り口でお金を取っているらしい
でも横に別の道も続いていて、そっちからも行けそうだ
他に観光に来ている人もそちらの道をゆく
道沿いには大きな葉が生い茂り、聞いたことのない鳥の鳴き声が聞こえる。
浜辺に着くと、西洋系の人々が泳いだり日光浴をしていた
これがタイ、プーケットの海、微風が気持ちいい
少しお腹も空いてきたので、宿の近くの典型的な食堂に入る
店員さんはムスリムの被り物をした女性で、ムスリムの店員さんがいるお店に豚肉のメニューは無い
とりあえず王道のパッタイとフライドライス(タイのチャーハン)を頼んだ。
カラフルなプラスチックのコップにたっぷり氷を入れた水をくれた。
今や衛生環境は良くなっていて、氷も水も綺麗で、お腹を壊すことも一度もなかった
テーブルにはナンプラーにチリや塩に砂糖、お酢といった調味料が大抵置かれ、中でもマギー社のミニナンプラーは美味い
タイ語で美味しいは「アッローイ」と言う
通りの八百屋で大きなパパイヤとマンゴーを買い、近くにあるシェイク屋でジュースと手作りのお菓子を買った
この辺りは空港に近いものの、少し寂れているようで観光客も少なく、土産屋も埃を被ったものばかりだった
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さてここに長居する気はなく、僕らの目的はモーケン族に会いに行くことだ
宿をチェックアウトし、フロントでモーケン族のいるというスリン島にはどうすれば行けるか尋ねた
インターネットにも船に乗っていくことは書かれていたが、現地の人に聞くのが一番いいと思って聞いたものの、少し便りげなくピアーに行けばいいと言われた
ピアーとは英語でPier桟橋のことで、そこから渡し船が出てるとのことだった
そこまでの交通手段はタクシーかバスと歩き
バスは冒険的で楽しそうだと思ったが、ホテルスタッフはタクシーの方がいいと勧めてくれて、ドライバーを呼んでくれた
運転手の名はエディ、「エディーマーフィって呼んでもいいぜ」とノリの良い人だ
高速とはいえ、だいぶ飛ばした運転で、景色もゆっくり見ていられないほどだったが前方遠くに山が見えた
1時間ほどたちピアーに着くとエディーが近くの人に船のことを聞いてくれたが、それらしき場所は閉まっていた
少し路地を入っていったところに英語の話せる人がいて、渡し船の関係者で次の船は次の日の朝8:30まで無いと言った。
時刻は午後3,4時、少し雨が降ってきた、さてどうしようか
ここまで来たものの引き返すのもなんなのでエディに、どうしたらいいか相談すると
この近くに政府が管理している宿泊施設があるという
歩いても行ける距離にあり、とりあえず見てみようと行った
フロントに行くと3種のグレードがあり、一番安いものでも十分な設備だったので、一人一泊(500バーツ)2000円くらいで泊まった
他には誰も泊まっていないようで、エディに別れを告げると部屋に荷物を置き少し休憩
すると雷も鳴り、激しいスコールがやってきた
もしバスと歩きでここまで来ようとしていたら悲惨な目にあったかも知れなかった
シャワーを浴びたり、フルーツを食べたり、マッサージをしたり、寝たり、好きなことをして雨が止むまでゆっくりした
この度ではマッサージを欠かさず彼女に施すことで筋肉疲労にもならず、心身ともにリラックスして過ごすことができた
タイといえばマッサージと仏教の国
人にマッサージを施すというのは、慈愛の精神が無ければ出来るものではない
なんだかお釈迦様が乗り移ったような気にさえなった
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さておき雨も止んでお腹も空いてきたので少し当たりを散策することにした
ここは桟橋以外は一般の住宅とお店しかないようで(コンビニはあった)日が暮れる少し前に庶民の暮らしを垣間見た
雑貨屋で売っているものを掘り、すごい芳香のする石鹸とお香と蚊取り線香を買った
食堂も見つけて立ち寄った、そこに英語が喋れる人はいなかったが「指差しタイ語」で辛くないものを「マイペッ」と言って聞くと、あんかけ料理をすすめてくれた
この後も辛いのを避けようとすると、大抵あんかけになったが、このあんかけシリーズなかなか美味くてハマってしまった
この日はあんかけ野菜炒めに太めの平麺が入ったものと、ご飯とカリカリの豚肉と青菜、そして目玉焼きの乗ったご飯
「アッローイ」と「コープンカッ(ありがとう)」これだけは言える
あんまりタイバーツの持ち合わせがないのが頭に引っかかりながらも、宿に戻ってドローイングをして眠りにつく