今日も早朝だけ小雨、別に雨季ではないが、そういう季節
午前中は、ひたすらマチェット(刀みたいなナタ)を振り、木を切る
朝に引き続いて曇りだったので作業がはかどった
切った木をずるずる引きずって戻った後、火を起こして鍋に火をかけ、ウガリを作ったり、蟹を茹でたりするする日もあれば、ヤマさん(エコビレッジの7歳児のママ)が作っておいてくれることもある
お昼はウガリとカニのスープ、いつもと同じだが、これが好き
カニが食べ放題なんて、凄い贅沢だろう?
大きいカニのミソ、そして果肉がたまらない、でも隅々までは食べない
残りはエコビレッジの番犬、ティサとチューイにあげる、さらに2匹の残した殻は鶏が食べる、これぞ循環だ
もちろん人間がいつでもその循環の上位ということもなく、時には出来立ての「ちょ~うまそう」なウガリを丸ごと猿に盗まれることもあれば鶏が突っつく事もある
そんな時はハクナマタタ(No Proble)と言い聞かせて、作り直す
午後一番は日差しが強すぎるので、日除けの屋根の下で作業
エコビレッジの看板の次は、マイホームの表札作りだ
ついでに壊れたカゴを編み直す、水に浸して柔らかくしておいた繊維を組む
ー
やっと壁の一面の骨組みができたところでアリファが現れた
壁は柱を等間隔で二本ずつ立て、横にも枝を付け、その間に大きな葉っぱをすぼめて差し込む
アリファがやり方を見せてくれた
これに使う葉っぱも屋根同様、少し乾かしたほうがいいので早いところ切り始めておかねば
と思うとアリファはマチェットを持って藪を突き進む
そして見る間にバサバサと大きな葉を切り落としていく、俺より少し小さいくらいの身長なのに、マチェットを振るうアリファはとても大きく見えた
高いところの葉はギザギザの先っちょをつまんで垂れ下げ、根本を切り落とす、そして何より早い
とても頼もしい存在だ
しかし一緒にアリファと来たシュウカちゃん(ヤマさんの娘ちゃん)が急かすので行ってしまった
さて、ここから自分でマチェットを振るうものの、アリファほど軽やかにはいかない
陽が落ちるまで作業を続けた
ー
夜ご飯は初めての豆とコーンを煮込んだマハラゲ、ヤマさんが時間をかけてぐつぐつと作ってくれていた、圧力鍋はここには無い
主食とおかずが一緒になったようなもので、これをひたすら食べた
味付けはココナッツミルクと塩、味は薄いが、ウガリや魚やカニとはまた食感が違っていてなかなか良い
ー
今夜は改めてシンデシンデ(巻貝)を取りに、まー君とアリファと行った
Day11で、まー君と行った時は全然取れなかったが、今日はアリファがいるから絶対に取れる確信があった
と言っても所詮取れてもバケツいっぱいにも満たないもんだろうとバケツを1つだけ持つと、アリファがもう1つ持って言った
「俺は走って捕るから、別にもう一つ持つよ」
すごい自信だ
アリファはなぜか夜なのにヤマさんの麦わら帽子をかぶっていた
あれは満月だったろうか、満月に近い日だったか、あたりは月光に照らされ、明るかった
一昨日の晩は割と手前を探っていたが、潮はいつもよりまして引き、遠くまで歩いて行けたので奥まで行った
シンデシンデだ!
ここにもここにも、あそこにも
小走りで拾い集める、こりゃ楽しい
夢中で拾い集めた
シンデシンデは夜に砂から出てきて、月光浴をしている?様だ
ー
気がつくと3人はバラバラに散り、各々の場所で採取に夢中だった
月が明るいとはいえ、空を見上げると星は瞬き、息を呑むほど綺麗とはこの事だった
一旦合流すると、アリファのバケツはガチャガチャと音をたて、僕らの倍以上も獲っていた
彼はシンデシンデの家を教えてくれた
それは海に沈んだ流木で沢山シンデシンデがくっついてた
横にはカニも隠れていて、一石大量といった所だった
月光に照らされた麦わらを被ったフィッシャーマン、彼はなんでも出来るし、よく知っている
この時、海にも百姓がいるのだと実感した
一体何時間やっていただろうか、3時間くらいはやっていたんではないだろうか
アリファも昔っからこうやってきたんだろう、これがタンザニアの夜遊びだ
貝の処理は明日にして今日も月の下で眠りにつく



