6時には起きてまだ暗い中バジャジでバス停に向かった
ダルエスサラームも朝は肌寒く運転手もコートを着ている
バス停に着くと、すぐ案内するよと人が集まって来た
「パンガニ方面に行きたい」
「じゃあついて来な」
と言われたものの結局パンガニ行きのバスは見つからず、バイクに乗って別のターミナルに行けと言う
仕方がなくバイクに乗り身をまかせる
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もう少し大きいバスターミナルに着くと、そこでもすぐさま案内するよと人が集まってくる
「パンガニ方面に行きたい」
チケットを買うために建物に入り、割と豪華なバス?のチケット売り場へに案内された
どうやらパンガニより先の街、タンガを経由して行くらしい
それも面白いかと思ったが値段がやたら高く、ふっかけれられてるのかわからないが、手持ちのシリングが足りない
ローカルバス乗り継ぎでいいのでと言い、違う乗り場へ
沢山あるバスの中からエコビレッジに近い場所へ一本で行けるものがあり、それにやっと乗ることができた
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出発するまで飲み物や軽い食べ物を物売りの人達が窓辺に売りに来る
水と揚げパンのような物を買う
大きい荷物を積み込む人も多く、果物や衣類を大量に仕入れて村などに運んでいるようだ
バスの下の荷物入れにヤギを3匹ほど入れたりもしていた
暗くて狭い空間で、さらにデコボコ道、降りる頃にはストレスでどうにかなってしまうんでは無いかと心配
ともあれ、さあ出発だ
ここからは6、7時間かかる
寝たり起きたりを繰り返し道は段々とガタガタになり、終いには赤土を舞い上げる
途中から横に座って来た青年が丁寧に色々と話してくれた
エコビレッジで色々手伝ってくれていたラマと同じ村で彼の事も少し知っていると言っていた
時折乗客の乗り降りがあり、同時に物売りが来る
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ここでタンザニアの音を紹介しよう
飲み物を売る人は人の注意を引くために唇を「チューチュー」と鳴らす
日本で言えば舌を上顎に滑らして「タンッ」と鳴らすような扱いだ
文字に起こすとチューチューだけれど正確にはもっと奥深くブチューーっと響き、練習しないと真似できない音を発する
バイクの運転手も走行中に鳴らして停まっている他のドライバーに合図を送るほどだ
他の物売りたちは硬い石の板を数枚手に持って、それをカスタネットのように「チャッチャッチャッ」と鳴らして歩く
バスのお金を回収する人は、それを小銭でやる
出発の合図はバスの横っ腹を叩く
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バスの通る道沿いには集落があり、売るための炭が並べられたり赤色に着色されたバイクのガソリン?か混合油のようなものが売っていたりする
景色も変わりトゲトゲした木々が増え、ようやくエコビレッジのある田舎に近づいて来た
何度か通った道なので思い出して来た
一度長い停留もあり人々は一旦降りて食事をしたりする
今回は、たまたま発起人達がダルに来ていたので一緒に車で移動することもできたが、あえてバスを使った
なのでバスで途中まで来ても後は歩かないと行けない
バスはまだ真っ直ぐ行くが、エコビレッジに行く曲がり角が見えたので降ろしてもらい歩き始める
ここから歩いてどのくらいかかるかは分からないが明るいうちには着けるだろう
ひたすら砂の道を歩む、自分の足で向かうエコビレッジにワクワクしながらしばらくすると
バイクが止まり「どこまで行くんだ?乗せてやるよ」とタンザニア人が声をかけてくれて途中まで乗せてもらった
いきなり優しい人出現!途中のロッジで働いてる人らしい
走っていると道路脇の藪にマサイがいて、手を振って来た
エコビレッジのそばに住むマサイの子だ、覚えてくれていた
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ロッジの曲がり角で降ろしてもらいまた歩き始める
景色はあまり変わらないがエコビレッジに近付いている
すると後ろからバイクで誰かが通り過ぎた
「サーム!」と呼ぶ声
誰か見えなかったが、自分を知っている
もうここは既に地元になっているようだ
最後の小道に入る、見慣れた景色だ、地面も砂地に変わっている
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ついにエコビレッジに着く
入り口付近に新しい家を建てていて、初めて会う日本人がちらほらいる
ずっといる小さい女の子に加えもう一人、元気のいい子が来ていて一緒に木に登った
2歳からボルダリングやっているらしく片手で体重を支えタンザニアでより野生化しているのが伺えた
ちょうど夜ご飯を作る時間でウガリを作った
カニと野草のスープでウガリをいただく
このシンプルな食事がまた良い
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前にテントを建てていた場所に再びテントを建てた
夜がふけると温度が下がり寝袋に入るほどだった、でも涼しい方が快適に眠れる
さあ明日からエコビレッジ生活の始まりだ!



