ここが一番過酷だったかもしれない
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朝のベランダからの景色は初日と全く一緒だった
でも今は親近感がある
街歩くひと、街路樹のヤシ、たむろうバイカー達やバジャジ(3輪オート)、街の音かすかな海風
これともしばらくおさらば、、、
最後のチャイを飲み、米粉の揚げパンを買い
そして発起人に別れを告げ空港へ向かった
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空港に着き荷物も預け、後は搭乗時間を待つのみ
しかし空港はやたらと寒く感じ、急に睡魔が襲って来て動きたくなくなり、ジャケットを着てマサイの布に包まって横になった
水を買いに行きたかったが、それもできないほどだった
音楽だって聴いてられない
今思うとこれがマラリアの始まりだったんだ
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少し寝たおかげか足取りは重いもののトイレに行き飛行機にも無事乗れた
席は窓側3席の真ん中で両側には誰も居なかったので窓にもたれかかって寝た
飛行機はキリマンジャロを経由だった
憧れのMt.キリマンジャロ!
がしかし拝みたくても窓の外も見てられないほどだった
それに加え、ここで本当の窓席の客が乗って来た
ガタイの良い白っぽい人だ
「Sorry」
仕方がないので元の真ん中の席に戻り、寄っかかるところが無いのでゆらゆら虚ろな状態で寝た
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目が覚めると少しマシになっている
横の人に話しかけてみた
彼はロシア人でキリマンジャロに仲間と登り、登頂を果たしたようだ
日本に行ってMt.Fujiに登ってみたいと言っていて気さくな人だ
食事の時間になった
もうメニューは覚えていないが食欲がない、4分の1ほどしか食べれない
音楽を聴いてみると、なんと音が変だ
裏返ってるというか音階が上がってしまったみたいだ
携帯が壊れたか、頭が狂っているのか
寒気から今度は暑くなり汗もかいてきた
お腹の調子も良くない
今は寝てれば良いが成田に着く前にどうにかせねば
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体感ではだいぶ長い時間をかけドーハに到着
乗り換えは3時間
またビリヤニでも食べたいところだが、まずは乗り換えの手続きだ
少しふらついてる、今のご時世だ怪しまれてはかなわんと涼しい顔をしてまっすぐ歩く
一度吐きそうにもなったが、いざっと思うとおさまった
手続きも終え乗り口までたどり着くと、もう椅子に横たわった
またしても水を買いに行けない
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自然に目が覚めた、日本行きの便なので見慣れた顔立ちの人が多く待っていた
横になって仮眠が出来たからか急に調子が良くなり時間にもなったので最後の便に乗り込む
幸いにも席は窓席な上に角で横にも後ろにも人もいなく、席も倒してくつろげた
2回食事が出て、2回目はすべて食べれた
寒気も熱もなくなり、映画も一本観た、もちろん音も正常だ
一体何だったんだあれは