祖父の部屋には窓が2箇所、ベランダと東側にある。東側の窓の前には長い間、テレビと棚があり閉めっぱなし、多分30年は閉めっぱ。今年の4、5月に雨戸に鳥が住んでいることを知る。雨戸の戸袋へ母鳥がどこからか餌を持ち帰り、その途端ヒナがピーチクパーチク鳴く。そんな光景に平和を感じながら、巣立ちを待ち、ついに雨戸を開けて戸袋を掃除した。

 

 まず戸袋から枯葉(笹の葉の様なもの)がこちら側に飛び出るほど詰まっていて、戸を動かそうにもビクともしなかった。なので反対の戸を外側に外してみた、上手く外れた上に小さい柵みたいなのがあったおかげで外した戸を置き、戸袋側の戸を反対にずらした。

 

 鳥の巣は自然のもので何かこう、枝で丸く作った様な綺麗な物

 

と想像していたが現実のそれは掃除していない動物の小屋の様な異質と汚さがあり少しショックを受けた。これは多分自然とも呼べないと感じた。葉や豆みたいな物の中に時たま割り箸が入っていた袋やいわゆるビニールゴミも混じり、人間で言うところのスラムの様であった。

動物にも都会と田舎での環境による影響があるとは思いもしなかった。

 

 奥行きは1メートル位で積み上げられた葉などは15センチほど、覗くとすでに動物臭く、嫌気がしたけれど、雨戸をちゃんと開けたい。初めは場所も場所なので掃除機を使った。しかしすぐに中身がいっぱいになり、変えもなかった。結局、器用にゴミ袋を小さい柵の下に引っ掛けぼうで中身をかき出した。30Lが2袋パンパンになった。

 

 休憩を取り、再び部屋に戻るとなんと窓がスッキリしていることか、袋の中ではなく。横の家は珍しく平屋でその次は通りを挟んで公園で、こちらの視界が広いが故に、部屋が丸見え、カーテンもなく雨戸も外したまま。

 

 でも色々スッキリしていて良いか。とオープンにしてその日は寝た。

 

 鳥を自分に置き換えて考えてみると、実は似たようなものかもしれない、都会に生きて汚れてしまってはいないか、と少しまた自然の中に身を置く生活を考えた。