出張の最終日でした。

朝から胸騒ぎがした。もう、イライラに近く腹立たしい気持ちになっていました。


出張先で特に問題は無かったが、とにかく朝から胸騒ぎが止まらない。


作業中も落ち着きがなく、最終日という焦りもあった。


無事に作業を終わらせて、出張で用意された待機室で着替えていたら、私用のスマホから電話。


相手は、彼女の父さんこと、よくお世話になっていた職人。


電話に出た。


わたし:もしもーし、珍しいですね?そちらから連絡くれるの。


電話の先で、鼻をすする声が聞こえた。

何かあったんかな?


職人:落ち着いて聞いて欲しい。


わたし:どうしたんですか?そんなに改まって。


職人:娘が、亡くなった。


わたし:え?冗談ですよね?


職人:本当だよ。。一応、葬儀の日程は、、、



頭の中が真っ白になった。

昨日まで、普通にLINEしていたのに。


その後、とにかく早く彼女の実家に行きたいと、帰りにどうやって帰ったかはわからない。


彼女の実家に着くと、夜の8時を超えていた。


インターホンを押して、彼女の父が出迎えてくれた。また、母親も涙を流しながら対応してくれた。


何かの間違いであってくれよと思いました。


二人に、娘の顔を見てやってくれと涙ながらに言われた。


一歩一歩、足が重くなり、呼吸も息苦しくなる。

もう、直ぐにでも吐き出しそうな感覚だ。


和室の前でふたりに「さぁ、最後の対面なんで二人きりでどうぞ。」って、言われて中に入る。


布団に白い布を被った彼女がそこには居た。


近くに座り、白い布を取る。


彼女だった。



もう、涙しか流れなかった。


そこには、抜け殻のようになっていた彼女が居た。

首元を見ると、ロープの跡が少し見えた。


しばらく、彼女が安置されている部屋で泣き通した。


で、何かが吹っ切れたのか、涙がピタリと止まった。

不思議な事に、彼女が近くに居る気配がした。


泣いていちゃダメだなと思った。

線香をあげて、彼女に合掌。


両親に話を聞いた。


職人「娘、会社の人に執拗にストーカー被害にあっていたみたいで、君が助けてくれた後もしつこく娘のアパートに張り付いてさ。で、君と多分別れた後ぐらいにストーカーが夜な夜なインターホン鳴らしていたって、妻に連絡あって。」


彼女と寝た後に、まさかそんな事が起きていたとは。


職人「妻には大丈夫だよ、心配しないでってLINEが来てて。でも、日に日にエスカレートしていたみたいで、亡くなる前の日には連絡取れなくて。」


わたし「わたしも、前日まではLINEしていましたが、全然そういうストーカー被害の話もなくて。」


職人「多分、君に心配させたくなかったのではないかな?でも、その後に精神状態が錯乱してしまったんじゃないかな。遺体の直ぐ近くに、沢山の薬があったからさ。」


聞くに耐えられずに、その日は自宅に帰りました。


帰りの道中、涙が止まらずに悲しかった。



自宅に着くと、母がわたしの元気の無さに驚いていた。


母「どうしたん?仕事で何かあったん?」


わたし「彼女、亡くなったよ。自◯。」


部屋に入り、疲れと悲しさから寝てしまう。


不思議な夢を見た。



気づいたら、河原に彼女と居た。


水着姿の彼女がそこには居た。


彼女「ねぇ、わたしのこと好き?好きなら、好きって言ってよ!」


わたし「え?急にどうしたんだよ?お前のこと、愛しているよ。」


彼女「ねぇ、もう一回言ってよ!」


彼女の赤い紐ビキニ姿が眩しく見えた。


わたし「◯のこと、大好きだよー!」


彼女「ありがとう。わたしも、あなたのことが大好き‼︎」


彼女は川を越えて、対岸に着くと振り返った。


淋しそうな顔をした彼女がそこには居た。


彼女「ねぇ、そろそろお別れなの。だから、最後にあなたに言いたいの。」


わたし「えっ?急にどうしたの?」


彼女「わたし、これからお空に行くの。だから、あなたとこうして居られるのも最後なの。だから、もう私のことを忘れて、新しい人と仲良くしてね。ありがとう。」


そうすると、急に眩しくなった。


目が慣れて、彼女の方を見ると白いワンピースを着た彼女がそこには居た。


宙に浮く彼女。


彼女に、待って!待ってよ‼︎待ってくれー‼︎っと、言いながら、起きた。

寝汗でびっちょりだった。


時刻は、2時半。


出張先のホテルのベッドでした。



今まで、全てが夢でした。

どことなく、安心感と涙からスマホを確認。


彼女からの相変わらずのLINE。


彼女:寝たか?寝たな。寝たのかな?彼女を放置して寝るのか?ねんねんころーりや、はいはい!


相変わらず、意味がわからねぇ。



翌朝、速攻で彼女に連絡。


わたし「おい、ストーカー被害にあってないよな?」


彼女:どうしたの?急に。てか、なんでわかったの?


正夢になりそうな悪寒がした。


わたし:今日、仕事を休んでもいいから、実家に今直ぐに帰れ‼︎ストーカーに襲われるぞ‼︎俺がそっちに行くまで、実家から出るなよ‼︎


わたしの緊迫した状況に、彼女は驚く。

いう通りに、彼女は実家に帰りました。


元ボスに連絡。


わたし:ボス!彼女にストーカーしている奴居たでしょ?あいつ、また彼女にちょっかい出してる。彼女のアパートに毎日行ってるらしい!


元ボス:電話で開口一番がそれかよ!事情はわかったから、何人かで張り込んでみるよ。とにかく落ち着けよ。


わたし:出張切り上げて、今直ぐにそっちに戻ります‼︎


元ボス:バカやろー、どこの世界に出張放り投げてプライベートを優先するバカが居るんだよ!


わたし:バカでもいいよ!とにかく、戻ります‼︎



今のボスに連絡


わたし:ボス、所用で出張を切り上げる緊急事態になりました。


ボス:急に、どうしたん?


わたし:彼女が危ないんです。


ボス:事情はわかったから、いいよ。



出張先の担当者に、急遽用事が入ったと連絡。

事情を話したら、「それは一大事だ。行ってあげて!後のことは、残ったメンバーでなんとかなるよ。早く、彼女のとこに行ってあげて。」出張先からも、励まされた。



急いで、彼女のアパートに行く。


元ボスと、ドラゴンが居ました。


元ボス「本当に来るんか?」


なんだか焦ったくなったので、とりあえず彼女の部屋に合鍵で入り、囮用のベージュのパンティ1枚を干しました。


元ボスに言われた、


元ボス:いやぁ、よくお前あんなこと出来るよな。


しばらくしたら、ストーカーこと元同僚が来た。

彼女の部屋のベランダに干してあるパンティを見るや、取り外してお股の部分を顔に当てて、スーハーしていた。


元ボス:今だ。


ストーカー目掛けて、飛び蹴りをしてぶっ飛ばす。

で、ドラゴンが羽交締めにしたので、わたしは蹴りを入れた。


元ボスが、ストーカーこと元同僚を厳しく叱りつけた。


しばらくして、警察が来てストーカーを検挙して貰いました。


彼女に報告。


わたし:ストーカー、捕まえたよ。後、パンティ1枚犠牲になった。


彼女:∑(゚Д゚)


彼女:おい、勝手に人のタンスからパンティ奪うなし。しかも、使いふるしのパンティ‼︎許さんよ‼︎でも、犯人捕まえてくれたから、嬉しい☺️


元ボスやドラゴンにお礼をして、彼女を迎えに行きました。


彼女:なんで、ストーカー被害知ってたの?


わたし:変な夢を見てさ。ストーカーに追い詰められて自◯する夢。妙にリアルでさ。


色々話をしていたら、予知夢の可能性が出てきた。

怖くなり、その案件は知る人のみの話になりました。