九老はむか~しの職場があったところで、それ以来で懐かしい!
近くの公園は紅葉が始まっていましたね。
ここの公演会場は初めて。
九老文化財団が後援のミュージカルなので、こちら九老アートベリー芸術劇場で開かれます。
脇から入ったところ。
今回見るのは「雲峴宮ロマンス2 彩仙の物語」です。
なんと、英語、中国語、日本語の字幕付きだったので、ストーリーがわかりやすかったです。
会場入口はこんな感じ。
九老区が作ったホールのようですが、広々としてキレイでしたよ。
劇場の写真はここまでです。
この「雲峴宮ロマンス2 彩仙物語」という作品は第一回創作国楽劇大賞受賞作の
アンコール公演 創作国楽劇フェスティバルの中の1作品。
最優秀賞ではありませんが、大賞、作曲賞、脚本賞、女性歌い手賞の4冠王の作品です。
このパンフレットを読めば、大体の詳細がわかるのですが・・・
ストーリーは全羅北道高敞(コチャン)出身の韓国初の女性パンソリ(韓国の声楽)家、
陳彩仙(ジン・チェソン)の当時のお話。
そして、出演者の若者たちが自分のストーリーと兼ね合わせて、繰り広げられる
韓国伝統音楽を主体にしたミュージカルです。
彩仙は朝鮮時代の1866年、景福宮に招かれパンソリを披露し、
高宗の父である興宣大院君に気に入られた人物です。
時代背景は朝鮮時代。朝鮮時代についての本を読んでいたので、
すんなりストーリーが入ってきました。
やはり600年以上続いた時代であり、韓国の人は伝統文化の基礎を築いた
この華やかな時代が好きなのかなと。
彩仙の一生については謎の部分が多かったのですが、
つい最近、韓国のある教授が資料を見つけ、論文にしたそうです。
彩仙は雲峴宮でお務め後、故郷の高敞へ戻り、パンソリを続けていたと。
その彼女の話を忠実にミュージカルにしていた点が評価されたのでしょうね。
ストーリーはさることながら、出演者の若者6人、それぞれ個性的で声が会場に響き、
気持ちの良い舞台でした。
歴史の勉強にもなり、とても素晴らしい作品だと思います。
こういった作品がどんどん世に出てほしいですね!