国会議員も頑張っている3    R7.3.21金

 

 予めお断りしますが、私は支持政党なしのいわゆる「無党派層」です。以下はあくまでも私見なので、賢明なる有権者の皆さんは各自それぞれの目で確かなことを御覧になってご判断下さい。

 

令和7年3月21日(金)の国会参議院予算委員会の中継から少し感想

 

・勉強になる。皆様お忙しいとは思うが国会中継は時間があれば御覧になるとよい。NHK+の見逃し背信で御覧になることもできます。

・昔どこかで見た、水掛け論の揚げ足取りの足の引っ張り合いではなく、ちゃんと話し合いになっている。野党もデータや現場の声を示して「現状はこうなっている、こう提案します、総理、どうですか」と示し、総理や大臣もきちんと「現状はこうと認識しております、法律はこうです、これからは論議してこうしていきたい」と答えている。ちゃんと対話になっている。国会委員も頑張っている。見ていて大変勉強になる。国会議員というものはえらいものだと改めて感じた。

 

石破さん(首相)は言うまでもなくすごい。あらゆるレベルのあらゆる質問に対してちゃんと答えておられる。「初めて聞いた斬新な発想であるから時間をいただいて考える」などの返事も、誠実さを感じられる。やっぱり石破さんはいい首相だと思うのだが、どうですか。もちろん秘書や官僚や各大臣などスタッフの努力もすごいのだと思うけど、それらをうまく活用しながらちゃんといい答弁をしておられる、と私は感じた。

 

・横に付いていられる加藤財務大臣がすごい(当たり前だが)。いろんな野党の質問に対しきちんと答えておられる。さすがである(私が言うまでもないが)。(林さん(幹事長)も素晴らしい。今日はお見かけしなかったか。)

 

・今日は三原じゅん子大臣(子ども政策他)もよく映っていて、与野党の発言を熱心に頷きながら聞いておられた。大臣にとっても中継を見ている国民にとっても勉強になる国会だと思う。他にも多くの大臣閣下が出ておられたが逐一お名前を挙げずにすみません。

 

・いくつかのみ記す。(出てこない方、すみません。たまたま例に挙げているだけで、他意はありません。)

 

熊谷裕人さん(立民、社民、無所属)は、個人所得税で1億円の壁について言っておられた。これは、ない人からはとれないので、大金持ちから余分にとるのは当たり前だろう(応能負担)。特に今は貧富の差が大きくなっているから。また法人税の内部留保についても言っておられて、法人税も一律でなく累進課税にしてはどうか、と発言しておられた。企業・会社と言っても、東京に本社のある巨大企業と、田舎にある小さな企業では全く違う。たしかに、田舎の中小企業のうちある者が巧みに租税を回避して法人税納税を0円にしてしまうケースはあるかもしれない。実際には高級車に乗ったり高いスーツを着たりしているのに。でも、多くの良心的な社長さんはつましく暮らして社員に給料を一生懸命に払っているだろう。どういうケースが多いのか、調べたわけではない。よく知らない。都会の超大企業の下請けのように田舎の中小企業がなっていて、社長も天下りのように大きな会社から来る、給料は全く違う、末端ほど苦しい、ということは、実感としてはあるように感じる。だからT大や一橋大に行って超大企業に入ろうと人はするのだろう。どうかな。

 

・また熊谷さんは、企業への租税特別措置について、企業名を公表してはどうか、政府の税調ではなく与党の税調で決めているので「党への献金によって忖度が起きているのでは」と国民が疑うのも無理もないのでは、ということだった。その通りだろう。石破さんは公益性がどうか、と答えておられた。よく知らないが、想像では、食糧とエネルギー、安全保障、最先端技術開発などなどの分野で租税特別措置をしているのだろうか? 

 

・どうすべきかは別として、少なくともこうした問題が国会で俎上に載せられ、みんなで考えるきっかけになることはよい

 

「私たちは努力している、あの人たちは努力が足りない」と簡単に言うなかれあなたは、たまたま、努力できる場所に生まれ努力できる能力を育てて貰っているだけだ。そういう人が努力するのは当たり前だ。ノブレス・オブリージュを言うまでもない。また、たまたま集金システムの上に乗っかっているだけかも知れない。最先端のエッセンシャル・ワーカーの苦労に思いを寄せるべきだ。デュルケームかヘーゲルか忘れたが、社長(資本家)を支えているのは働く人たちだし、大企業を支えているのは下請け、孫請けの中小企業だ。学校教育はまじめで勤勉な若者(→社員)を送り出しているし、あなたとあなたの会社が安全なのは一般の人々の「民度」が高くてテロや誘拐などもない(極めて少ない、と言い直さなくちゃいけなくなってしまったが)からだ。その全てがあなただけの努力のお蔭、というわけでは、全くない。会社は資本家や社長だけのものではない。従業員、顧客、取引先、下請け孫請け会社とその従業員、地域住民、そこに入社する人を育てる学校、未来世代などなど無数のステークホルダーがあり、その中で辛うじて存立しているのだ。

 

安江伸夫さん(公明)は下水道、夜間中学、中高一貫校などについて発言しておられた。どれも大事な問題だ。中高一貫校について少しだけ言おう。長所と短所がある。

 6年間じっくり学べるのはよい。仲間とは絆が深くなる。13歳は17歳に憧れて成長できる。17歳は13歳の世話をする。勉強の無駄を省き私立一貫校に対抗できる受験校にしようとするのか。

 但し、6年間ですっかり「落ちこぼれる」可能性も。途中で学校(や仲間)と合わずやめていく子も出る。その子らが胸をはって新しい学校に行けるようにしておかないといけない。田舎には選択肢が少ない。そもそも小6で自分の本当の適性もわからずにその学校を選んでいるのだ。高3に言うような言い方で中1に言ってはいけない。体力もまだないので始業式で貧血で倒れる。また、中2~3~高1~2と反抗期・中だるみが長くなり問題行動を起こす子も。失敗しても手厚くケアして立ち直れば良いが。また、中3で生徒会長や各種リーダーの経験がなくなる。中3から高1で学校の選び直し・友人関係の再編がない。それらを意識されたし。例えば開成や聖光(神奈川)でトップクラスで悩みもなく当たり前に東大に入った人には実感として分からないだろう。よく見れば同級生で悩んでいた子もいたはずだ。

 

柴田巧さん(維新)浜口誠さん(国民民主・新緑風会)ガソリン税について聞いておられた。石破さんは受益者負担ということを言っておられた。ガソリン税は道路のみに使うのではないということだったが、石破さんが繰返し言っておられるように、道路がこれから壊れてくるので、どうやって補修するか、お金はあるのか、ということはやはり考えないといけないでしょうね・・浜口さんは高速道路についても言っておられた。高速に乗るときに500円一律とし、出口は開放する、のはどうですかということだった。面白いが、石破さんは、都心部でそれをやるとすごく渋滞するのでは、などと言っておられた。田舎の島に暮らしている知人がいるが、橋を渡るたびに高速料金が高い。病院に行く、市場に行く、親戚に行く、学校や会社に行く。全て高速料金を払いながら行くしかない。これはきついな・・と私は思います。居住実態のある人だけでも高速無料にならないのかな・・?

 

山添拓さん(共産)731部隊について聞いておられた。(ご存じない方はお調べ下さい。)公文書かどうかについては、そもそも公的に報告したものを公的に保管しているものか、私的な報告書を公的に保管しているものか、がかみ合っていなかった。その存在を知らなかったかどうか、知っていて隠蔽したかどうかについては、知らなかったということはあるだろう。内容についての当否は、確認するのが難しいということだろう。これから歴史学者がやるだろう。731部隊については森村誠一『悪魔の飽食』の角川文庫版で3冊本がよい。昔カッパブックス本で写真の誤用がありそれは絶版になった。角川文庫本で検証・リサーチし直している。常石敬一『医学者たちの組織犯罪』(朝日文庫)というのもある。帚木蓬生『沙林 偽りの帝国』(新潮文庫)は小説だがこれにも731部隊について言及がある。

 

山本太郎さん(れいわ)は沖縄の学校での米軍ジェット機の騒音について言っておられた。山本さんは議論の組み立てがうまい。惜しむらくはNHK中継時間切れとなった。私の町には基地はないが、あるときブルーインパルスが練習で飛んで、とてもうるさかったことがある。沖縄では毎日これをひっきりなしにやっているのだと思った。高校入試の時間中にジェット機が飛んだという。それはうるさいだろう。防音壁の二重窓にしてクーラーをつけても防ぎにくい音量だろう。たしかにな・・

 

(まだ途中)(全くの私見ですので、賢明なる有権者の皆さんはそれぞれにご自分の頭でご判断下さい。)