コナラの原木から木製マグカップ(別名ククサ)をDIY
中心をよけて半分に割った原木で製作開始 ドリルでたくさん穴をあけたらノミでコンコンといく
初日はここまで出来れば大丈夫。あとは乾性油をたっぷり塗ってビニール袋に密閉して冷蔵庫で保管。この状態は割れが発生しやすいので注意が必要。乾性油がなければ水を含ませたスポンジを同封して万全を期すべし
1週間待って作業再開。作業台にクランプで固定して安全作業。丸ノミとフックナイフを使って内側を彫る
原木を固定しておくと彫りやすい 無心で彫るべし。とても楽しい作業です
取っ手デザイン 世界中に同じデザインがないものを考える
入間のワイルドワンで買ったカービングナイフが活躍。ノミは日高の大黒屋で購入
内部をペーパー掛け 電動ドリルは入間の風天で購入。この作業台はホームセンターでよく売ってる格安のものを買って天板を交換したもので、横にノミやドライバーを立てる穴を開けてある
そしてまた乾性油をたっぷり塗ってビニール袋に密閉して冷蔵庫で保管
また翌週。 外観のペーパー掛けをやってから湯煎した蜜蝋を注ぐ 蜜蝋はスーパーVIVAホームで購入
固まりはじめたら竹ベラでかきだす。あまり硬化させると蜜蝋をかきだすのが大変です
内側に残った蜜蝋をドライヤーで熱して木目の奥へ浸透させる。これが防水と木固めになる
さらに蜜蝋ワックスを重ね塗り 楢は暴れる木なのでアク抜き(塩茹で)の工程を省略。水分が抜ける際に割れる可能性が大。というか、ククサの本場フィンランドの白樺は厳冬期に立ち割れしないよう樹脂を多く含んでいるのでは。その樹脂を木材から抜くために塩茹でをしてるんじゃないかなあ。そんな気がします。アク抜きには効果はあると思うけど、塩を大量に入れる理由は不明。飲み物の味が変わるのは容器として問題がある。
外側も蜜蝋ワックスたっぷり。これもスーパーVIVAで購入。東急ハンズでも売ってます。乾燥後はべに花油を塗っては乾かし塗っては乾かす。それを繰り返す
カービングナイフで微調整 右側と左側では穴の角度を変えます。これ右利き用
岩魚釣りで拾った鹿角を加工 自然の恵みに感謝する
革のグリップを考案 革の端切れ「詰め放題1000円」で入手したものを有効利用
★★完成ワイルドククサ7号機★★ 下のカッティングボードも同じコナラからDIY。良い色してますなあ。日本の広葉樹の美しさは外観だけじゃありませんね。コナラはジャパニーズオーク
サイドビュー 楢特有の「虎斑」(トラフ)がかすかに現れた。「虎は千里いって千里戻る」といわれ、とても縁起良い
サイズ比較 左よりコナラ(7号機)、椋(1号機)、山桜(3号機)、3号機はウイスキー用のショットククサ
まずまずの仕上がりとなりました。楢は暴れる木なので、完全に木が締まるまで安心は禁物ですが、万が一割れが発生したらこれで対応しようと思います。「銘木用アロンアルファ」世の中にはスゴイものがある。
ククサはこんな風に吊るして保管。引き出しなどに入れっぱなしだとカビが生えます。割れ防止には乾性油での手入れが大切