世界初(たぶん)モヒカンククサのDIY 樹種は椋(むく)の木 数年乾燥後の原木ですが、椋ならそんなに乾燥時間を置かなくても木工できると思います
半割りにしてから、割れの入った両端をカットして中央部を使う。断面に紅花油を塗っておく。
70年代のアンティークマグのサイズで型取り
設計はこんな感じ 手斧は国産「水野製作所」の本格派。刃の左側面に3本右に4本は、日本伝統の筋彫り。「身を避ける」の願いと共に、山の神様に捧げる7つの供物を現す。日本人の作ったものはイイなあ。欧米にはない伝統です。こういう道具で作る作品は必ずや運気上昇をもたらすことでしょう。
木工ドリルで穴をたくさん開けて、ノコギリと手斧とノミなど使って切り出し
サンダーにペーパーディスク60番を付けて削る。ペーパーディスクはダイソー。それにしてもデッカイ!
ブッシュクラフトの道具ケース。フックナイフ2、丸ノミ1、叩きノミ2、切出し小刀2、彫刻刀10本くらい
槌(つち)もDIYしました。ハンマーより使いやすいです。材質は桜
最初は丸ノミで彫る このあたりで割れてくる木もあるんですが、大丈夫そうですね
深くなってきたらフックナイフ使用 フックナイフはワイルドワンで売ってますがNetならたくさんの種類を売ってます。右利き用と左利き用あります。愛用はモーラナイフ164sの右利き用
たぶん世界初のモヒカンククサ。完全にふざけて作ったわりにデザインがイケてます。
アク抜き
20分くらい煮てから火をとめて一晩おく。これを3回くりかえす
アク抜き後はこれに注意! そのまま乾燥させておくと3日後くらいに割れます。こんな感じ。この割れを防ぐには、1日乾燥させたら早めに乾性油を塗っておくといい。または2日目あたりからビニール袋に入れて、ゆっくり乾燥させる。
幸いにもぶ厚い加工がしてあったため、割れた部分を削って修復。結果オーライで外見が引き締まり、COOLなイメージとなる。このあとすぐに乾性油を塗って乾燥防止
VIVAホームで買った固形蜜蝋を湯煎でとかす。
熱した蜜蝋をククサの内部に注ぐ。 飲み物が外に染み出さないための「木固め」工程です。木製容器はそのまま使うと必ず水分が外側に染み出します。それを防ぐのが木固めです。蜜蝋は100%天然素材で人に無害。
これくらい硬化させたら蜜蝋は別容器に移し内側の蜜蝋は竹べらで丁寧に除去
ドライヤーで熱して、さらに木目の奥まで蜜蝋を浸透させる
バフで内部をツルツルに磨く。少しだけ紅花油を内側に塗って磨きをかける
外側にはたっぷりの紅花油をハケ塗りしてウエスで吹いて乾かす。これを何度も繰り返す。
モヒカンククサ完成す。「ククサの本物はフィンランドの白樺のコブで作られたもの」という宣伝文句がありますが、木製容器とは、その国に自生している木で作ったものこそ最適です。木とはそういうもの。フィンランドは極寒の気候のため自生する木の種類が極めて少なく、それを日本人が信奉する必要はありません。日本にはケタ違いに多くの樹木が自生しており、堅さも柔軟さも白樺を上回る木がたくさんあります。 すなわち、日本には色んな木を使って木製マグカップをDIYするたのしみがあります。
ついでに槌(つち)にも紅花油を塗っておく。べに花油はコスパに優れる乾性油です。
材料の椋を伐った日の写真。森の整備のために伐られた木でカップを作って、作業スタッフが使っていこうという企画
杉やヒノキも有効利用します
薪もつくります
その薪でドラム缶風呂を焚いて疲れをいやす男たち
オリジナルTシャツも製作
モヒカンククサをお作りしたマーク。ワイルドスピリッツミーティングにて
追記 年の瀬には道具たちにもしめ縄を飾って、無事作業できたことに感謝します。そして一緒に年神様を迎えます