川越駅のホームで息子と出くわしました。
「お!オヤジ!呑みにいこうぜ!」
「家に夕飯できてるから行かない」
「今夜はおごるから渋い店を教えろ」
「なに!!渋い店を教えてほしいだと?」
川越支店に勤務していたころによく行った店へ
BARシンプルサイモン ここは渋い店なんですよ
BARのカウンター席のマナーを息子にあれこれ教えながら呑むことに
ビールの注文は1パイントか3/4パイントのどちらかを指定。画像は3/4パイント。シンプルサイモンはギネスの生が飲める店です。泡がちがいます。うまいんだなこれが。
フィッシュ&チップスには、タルタルソースとケチャップと「モルトビネガー」が付いてきます。この日はワインビネガーでした。 もうひとつの皿はスモークチーズ ひとまずBARの定番。
ビールのあとはシングルモルト
グラスの中のウイスキーをゆらゆら揺らして香りを立たせ、その香りを楽しんでから、ほんの少しウイスキーを舌にのせて味わう。そんな飲み方を教える。 この一杯に30分くらいかけても良い。それだけ香りも味も楽しめる。アメリカ映画に出てくる、ショットグラスで一息に呑むのは、あれはどうしようもない安酒の呑み方。
シングルモルトは産地ごとに表記されている。アイラモルトだけで1ページあるところがこの店のカッコいいところ。1杯目は好きな銘柄を、2杯目は初めての銘柄を。すると、味の差がわかりやすくて勉強になる。そんな話しを息子に教える。シングルモルトは絵を鑑賞するような酒です。画家の絵を見て「うまいですね」とは言わないように、印象を表現する言葉がたいせつ。
店のBGMはブルースかJAZZ。ブルースは、なにはともあれ、「ハウリン・ウルフ」と「マディ・ウォータース」は聴いておくべし、と息子に厳命。
落ち着いた路地にあるので、とても静かに飲めます
仲間とカウンターで飲むときは2人まで。3人いたらテーブル席へ。
次は誰と来る気なのか ナニゴトかたくらむ息子
この店はこれだけ渋い店なのに、価格がとてもリーズナブルなんです。
会計で「今夜はむすこのおごりなんですよ」と言ったら、「そりゃ最高ですね」と店長が笑った。
そこでBGMはハウリン・ウルフ。曲はスモークスタックライトニング。ウルフが家出した夜を歌った曲⇒https://www.youtube.com/watch?v=9Ri7TcukAJ8