皆さんは、大人になって、見知らぬ人から褒められたことがありますか?


意外とないのでは、ないでしょうか。


日本にいた時はなかったけれど、こちらに来てから褒められたこと。


いつも伸ばし放題で、滅多に行かない地元の美容院で。


うわぁ~、きれいな黒髪ねぇ、切るのが勿体ないけどいいの?


あるお客さんと話をしていて。


あなたの眉毛素敵ね、地毛でしょ?


えっ、眉毛?


色素が薄い白人系の方は、眉毛も薄く金髪であることが多いから、肌の色に馴染みすぎて見えにくい。



だから、その方はアートメイク(入れ墨の一種)で眉毛を入れるそうな。


じゃないと、眉なしで大変なんだって。


また、違うお客さんから。


あなたの唇、Full lip(フルリップ)でセクシーね。


フルリップって聞こえはいいけど、単にたらこ唇ってことじゃん。


確かに白人の方には、唇が薄く内側に入り込んでいる人が多い。



女優さんやモデルさんも、わざわざたらこ唇に整形してるしね。


アジア人と西洋人では、美容概念が違うのだ。


また見知らぬ人からは、肌がきれいねぇ〜と言われたこともある。


これは、決して顔の肌ではない。


腕を見ての、肌がきれいね〜である。


こちらの人は、日光浴が大好き。


私たちアジア人のように、陽射しを避けると言うことはしない。


紫外線をガンガン浴びた肌は、イグアナの腕のようになり、それに比べると私の肌は、キメが整っていてきれいということになる。



日本語を教える、アシスタントをしていた時。

あなたの日本語は、はっきりしていて聞き取りやすく、とてもきれい。

そりゃよかった、お役に立てて。

そうそう、この間お客さんから、あなたの声素敵ねぇと言われた。

さぞかし、歌が上手いでしょう。

いやいや、小さい頃歌を歌っていて、それを聞いた父さんに、この子は本当にオルガン教室に通っているのか?っと言わせたことのある私である。


そんな中でも一番うれしいことは、やはり英語力を褒められること。

ニュージーランドで産まれたのかい?

ううん、生まれも育ちも日本よ。

へぇ〜、すごいなぁ。

キーウィアクセント(ニュージーランドのアクセント)があるけれど、どのくらい住んでいるの?


などなど、こんなふうに英語を母国語とする人たちに褒められると、とてもうれしい。


なんとか毎日を乗り切っている私としては、よくがんばっている!っと自分を褒めてあげたい。


そしてこんな日は、1日中ご機嫌麗しく、鼻歌が出ちゃう単純な私。


他人に褒められるということは、とてもうれしいこと。


だから私は、見知らぬ人にでも、なるべく声に出して褒めるようにしている。


あらっ、素敵なスカーフね。


きれいな髪ね、などなど。


ちょっとした一言で、全く知らない人を幸せにしてみませんか?