最近私のまわりには、旅行から帰ってきた人が多い。


ある人は、日本からお友達が遊びに来たので、ニュージーランド南島にあるテカポに行ったという。


テカポには湖があり、この時期ルピナスの花が咲いており、とてもきれい。



晴天率が非常に高く、空気も澄んでいるので、空も湖も真っ青。

山並みも素晴らしく、まさにロード・オブ・ザ・リングの世界。


テカポはマオリ語で、眠る夜•星という意味。

準世界遺産、星空保護区に指定されており、スターゲイジングスポットとして、多くの人が訪れる観光スポット。

とはいえ、とても小さな町のわずかな人たちで、テカポは守られている。

光害を最小限に抑えるため、街灯はほとんどないし、住んでいる人もなるべく早く寝るようにしたりと、できるだけ夜は電気を使わないようにしている。

そのおかげで、南半球でしか観れない南十字星や天の川、運が良ければオーロラまでも観ることができる。


私も何年か前に行ったけど、昼も夜も絶景に圧倒され、自分の存在がとても小さく感じられた。

さて、彼女が旅行から帰ってきたので、どうだった?と聞いてみた。

楽しかったです!っという返事。

そう、よかったね、きれいだったでしょ?

ええっと…

きれいかどうかは、あまり覚えてませんけど、とにかく楽しかったです、友達といっぱいおしゃべりできて。

へっ?

覚えてないって…

テカポに行って、あの絶景を覚えてないの?

彼女いわく、お友達とずーっとホテルに籠もっておしゃべりをし、一歩も外にでていないと言う。

ホテルの窓からはチラッと見ました、だって。

衝撃的…

こういう過ごし方があるのねぇ。

ある人は、日本へ行った。

初めての日本を満喫して、帰ってきた。

ホテル横にあったセブンイレブンに大変お世話になったらしく、絶賛の嵐。

何がそんなによかったの?

カレーパンが美味しかった、ゆで卵が1つから買える、バナナ(黒くなくて、きれいなヤツ)が、1本1本袋に入って売られているなどなど。

日本人の私たちからしてみたら、そうでもないことが、海外の人にとっては、物珍しいなんてよくあること。

長年海外に住んでいる私でも、帰国した際おののくことは、しょっちゅうあるからね。

でも、なぜカレーパン…

セブンのカレーパンは、そんなに美味しいの?

今度帰った時に、食べてみよう。

ある日本人の方は、日本へ帰省されていた。

そのお土産、かわいい。


フランス人の彼女は、ニューカレドニアへ。

ニューカレドニアから来た家族一家と、お客さんとして知り合いになり、遊びに来た際はうちに泊めてあげるから、是非来てねと言われたらしい。

たかが、お客さんとして知り合っただけなのに、しかもずいぶんと前の話なのに大丈夫?っと聞いても、大丈夫よ、一応テント持って行くし、だって。

さすが欧米人、旅慣れしている。

戻ってきたので聞いてみると、あんた誰?みたいな扱いを受けたらしい。

当然、泊めてもらうことはできず、ビーチにテント張って野宿したらしい。

若い女の子なのに…

危ない、危ない。

私は、どうしようかな。

次回の旅行が、楽しみで仕方がない。