この時期は、どこもかしこもクリスマス仕様。
みんな着々と準備を進めている。
12月あたまから、道ばたに本物のクリスマスツリーを売る、ポップアップショップがあちこちに見られるようになった。
こちらではモミの木ではなく、松の木が一般的。
私の知り合いは、毎年この本物の木を買っている。
木の香りが好きなんだって。
彼女のオススメもあって、何年か前に買ったことがあるけど、私は好きじゃなかった。
松の木は常緑針葉樹、この伐採された木は当然のことながら死んでいる。
夏の暑さもあってか、枯れていくのが早い。
どんどん茶色くなって、細い針のような葉は触ると痛いし、パラパラと落ちる。
ヤニもすごいし、なかなか落ちない。
木の香りを楽しむどころではなかった。
クリスマス用に育てられている木とはいえ、そしてゴミとして捨てなくてはならないという罪悪感。
それ以来、我が家のクリスマスツリーはこれ。
母さんの手作りツリー。
これも、母さんからもらった。
これならさっと飾ってさっと片付けられるし、ゴミも出ない。
母さんも喜んでるし、私も楽ちん。
母さん、ありがとね。




