我がSRX400のガソリンタンクのサビ。
付けてるガソリンフィルターに砂の様なサビが
僅かですが溜まります。
AZ MOrs-001 バイク用 燃料 タンククリーナー 中性 1L タンクさび取り
ってモノがガソリン添加剤でお世話になっているAZ様から、またまた「お一人様初回限定…」で大変お安くなっておりましたので購入してました。
盆休み中にゆっくりやればいいかな、と思っておりました。
ソロツーリングから帰って来て、MT25とお別れして、さぁやりますか…とガソリンタンクを外そうとした時、何やらタンク下部に「ホクロ」ぐらいの直径2.3mmの小さなプクッとした汚れ?を見つける。
そいつを爪で擦って取ったら、コリッと取れず
柔らかくブリッて取れた途端…
「ちゃ〜」
「シャー」でも「チョロチョロ」でもないんです。
「ちゃ〜」っと…
どうやら…私は…
パンドラのホクロを取ってしまったようだ…
慌ててSRXのガソリンを抜き取り、クルマにドミノ補給する。
穴が2個あった。
今まで漏れなかったのは、タンクのウレタン塗装が膜になり、膨らみつつもなんとか踏ん張ってくれていたんだろう。
これがソロツーリング中で無くよかった (*´-`)
脱脂、洗浄後に空いた穴の周りの塗装を少し削る。ハンダで埋めたのち、上からメタルロックを塗る。
とりあえずコレで漏れは止まる。はず。
実はこの後更に2か所穴が見つかる。
当初、タンクのサビは穴が空くほど酷くなっているとは思わなかった。
給油口から見てもサビは大したことないように見えた
実はこのSRXのタンク、その形状とコックの位置が曲者で、
例えばリザーブでガス欠で止まる状態になった場合、本来なら完全なガソリン空状態のはず。
しかし、SRXには揺すろうが、何しようが、どう転んでも使えないガソリンが溜まる、魔のエリアが存在する…
ガソリンコックより下にある魔のエリアはこの2か所
(ガソリンタンク裏側の画像)
SRXはガソリンコックがタンク側とフレーム側とで計2個ある。
まぁ要はソコがサビ易くSRXのネックになってるトコロみたい。
今回の穴も、まさにその部分。
我々は敗北した…
左右に分かれ、垂れ下がった2つの袋状の魔の部分…
こういった場所に何かが溜まるのは大自然の摂理なのかも知れない…
完
では無く、続きますが
SRX400は14Lタンク いよいよサビ落としクリーナーで処理する。
穴が開く程酷い状況となるとサビ取りだけで無く、樹脂系コーティングも必要か?となり、1液タイプと2液タイプのどちらが良いか悩む。
調べると、どうやら硬化剤を入れる2液タイプの方が強そうな感じ。
タンクリペアでは樹脂コーティングは最終手段なので、失敗は許されない💦
とりあえず先にサビ落としだ!
使い方によれば、10-20倍希釈で最初50℃で24時間。
当然、脱脂や洗浄などの下準備もしっかり実施。
少し濃いめの希釈で12倍ぐらい(タンクの2/3漬かるぐらい)で最初は温度50℃でタンク底側を24時間。
次にタンクを裏返し天井側を常温30℃で24時間、温度が低くならないよう炎天下の下で樹脂ボックスにいれて計48時間漬けた。
プラス作業でタンク内にクサリを入れて振ったりもしたが…
結果全体的にサビは少なくなったが、サビが大して酷くなかった所でも薄すら残り、サビの酷い部分は使用には問題があるぐらい酷いサビ残り。
このままでは、この後やろうとしていた樹脂コーティング作業も出来ず。
背に腹は変えられないので、価格は高いがワコーケミカルの弱酸性の錆落としを使う事にする。
こちらは原液か2倍希釈でサビが酷い部分に先ず、4.5時間漬けておくと効果大らしいので、2倍希釈で漬けた。
その後は熱湯を足して行き、タンクにパンパンになるまで入れた。
ピカタンZは80℃が推奨なので、既に入っている4Lに熱湯を10L足すことで80℃ぐらいになるだろう的な考え。
それから24時間は漬けでおきたかったが、時間の都合で15時間で終わる。
ピカタンZを抜いてビックリ!
目視でサビが全く見えなくなった。スゲ〜!
(画像無しでスマソ)
AZさんのサビ落としを最初にしていたので、これも関係しているのかもしれないが、最初の48時間という時間を無駄にしたかも感が拭えない。
やはり、よく有る環境に優しい中性のものより、環境と財布にキビシイ弱酸性の方が効くのは仕方がないかもしれない。
気を良くして、次の工程だ!
ピカタンZの酸性を中和しないといけないため、食器用洗剤でシャカシャカ洗う「釈迦で〜す!」
よくすすいだ後は乾燥だが、チンタラ乾燥させると直ぐにサビが再発するので注意。
そこで、乾燥が瞬時に終わる便利グッズの紹介!
こんなヤツね。
揮発性で水分と結合して一緒に直ぐ揮発します。
200mlぐらい入れてフリフリします。
この時給油口にゴム栓押し込んでフリフリしてましたが、揮発により気圧が高まり「ポン!」とゴム栓がゴム弾となり飛びます。
ビックリしますよ。マジで
注意⚠️して下さいね。
タンク内に残ったアセトンを抜き取ると、既に水分は飛んでます。
念の為に少しドライヤーを当ててから30分程放置。
すぐさま最終のコーティングに移ります。
ちなみに今回活躍したメンバー
このワコーケミカルのタンクライナー
20Lまでのタンクなら2回コーティングできます。
2回コーティングがオススメのようです。
しかし、自然乾燥なら1回のコーティングの乾燥で丸2日はかかるようで…
ワコーはんの推奨は、ダンボールにタンクを入れて、家庭用1,200Wのドライヤーにてダンボール内を80℃に保ち、20分間の簡易焼き付けを行うと完全硬化するようです(説明書に記載あり)
という事は1時間ぐらいあれば2回コーティングが完了すると言う事。
そらそうしますわな。
なので焼き付けでのコーティング実施決定!
こんな感じでやった
ダンボール繋げて
ドライヤー差し込んで。上の穴は排気口ね。
一応、熱が逃げなようにバイクカバーをかけた。
おっと!コーティング剤入れる前に、コーティング剤が付いたら困るところのマスキングは忘れずに。
無事に2回完了!
先のサビ画像と同じところ。
テカテカだか完全乾燥してます。
このタンクライナーどれだけ根気よく撹拌しても、マーブル状にはなりますが問題はありません。
あと、タンクライナーの主材を割り箸で撹拌するんですが、なかなかダマがほぐれ無いので根気よく泡立てず気長に撹拌してくださいね〜
これにて完成!
長かったよ〜
残りの休日は、ほぼタンクリペアにかかりっきり
SRXは400も600も、前期も後期も純正ガソリンタンクは販売終了ですから…
お金持ちならアルミやFRPのタンクを買えばいいんでしょうが…(販売や制作はあるようです15万〜25万ぐらいか?)
タンク側のコックもメッシュのフィルター部分が破れてたので、まだ出る純正部品に交換(これが実に高い!12,000円ぐらいするが、もうヤケになってるので)
車体側コックは前オーナー時に交換しているので、外品フィルターの新調とホース取り回し少し変更
近くにGSがあるので押して歩いてガソリンスタンドへむかう。
完全空からパンパンに給油したら14.35L入った
SRX400のガソリンタンク容量は公表値14L…
0.35Lは決して空になる事が無い闇の領域分かもしれない…
つづく… (あーしんどかった)