仮面 | あみぃ のブログ

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仮面

そんな苦労をしている私をさがしている風馬は、一英と真逆の南大通りに居て、トラックが連なっているのをビルの上から見ていた。風馬は頭から黒いマントを被り、般若の口が空いた仮面をつけて、黒い皮手袋をしたまま鎌を持っていた。
そしてビルから下の先頭トラックの上に降り、鎌でトラックの荷台に穴を開ける。
「いない」声を変える事の出来る仮面で呟いて、次々にトラックに飛び移り荷台に穴を開けていく。
ちゃんと特殊な道具で穴を塞いでいるから穴を開けたか分からない様になっているので運転手に迷惑はかからない。
そのうえ、周りは騒ついているがトラックの運転手には見えないし音もしない。
特殊な靴と道具、あとは風馬の反射神経があれば簡単に出来る。
風馬は辺りを見回す。
「おっかしいなぁ~。最後までいったのにいない…罠か」
風馬は騒つく大通りにあるいくつかの細い路地を見て、一番近い細い路地にトラックから飛び降りる。
「きゃあっ」「うわっ」
ざわっ
高速で人波をかきわけ走り抜け北側の大通りに向かう。
その瞬間、一人の男性にぶつかりそうになり、一歩後ろに引いてから避けて走って行く。
「うわっ」
走り去り際に男が発した声に振り返るとそこに居たのは李夜といた探偵の一英だった。
「何してんだよおっさん危ないなぁ…」
そう呟きトラックを見つけてここでも同じ事をしようとした時、一英は走って違う所に向かう。
「(何でそっちなんだよ。そっちは駅…。…。駅?そうか。確か夕方に今日は車両点検があるから一時間は電車が通らない)しっかしとんでもねぇ所通るトラックだ」
トラックからまた飛び降りて、一英を追う。
走りながら、風馬は一英を見る。
「(へっぽこじゃねぇのか?この探偵…)うぉっと」
風馬は、改札をジャンプして一英を通り過ぎ走り抜ける。
一英はカードを使い走って来る。
「(律儀な奴…)じゃあね~」
何段かある階段を全部飛び降り、マントを翻し風馬は、電車にいる車掌を外に出し、空いている電車を奪い電車を運転する。
「うっひょ~気持ちいい~」
高速でトラックを追いかけ移動する電車を風馬は両手を上げ笑い運転していた。