仮面 | あみぃ のブログ

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仮面

私は石川 李夜。トイレの中で何故か出れないでいる。トイレとは何の縁か繋がりか嬉しくもないのに何かがある。
一英に会った事件の時から、トイレに行ったら何かの事件に巻き込まれると思ってしまう。まだ一回しかなかった事件なのにそう思ってしまうのは目の前でのこの光景が見えたからだろうか。

目の前で美少年が震えたり笑ったり食べたりしているのを見て溜息を吐く。
周りの人は見て見ないフリをしているのかは分からないが私は見ないフリではすまない。
あそこに戻らないといけないのだ。
なんだか事件よりもややこしい美少年だと私は思いながら若干帰りたい気にさせられたが昼ご飯のお金もない事だし仕方なく出来るだけ他人のフリをして席に着く。
「長かったな。う○っ…」
何か食事の前に汚い言葉を吐こうとした美少年の顔に手拭きタオルの新品を投げつける。
「しまった…。すみません手拭きタオルもう一つ下さい」
店員さんに手拭きタオルをもらい手を拭く。
「なんや。手拭いて来んかったん?汚いなぁ」
私は美少年の手拭きタオルを顔にまた投げた。
「やめろや。そんな汚い手で」
「二回洗ったから大丈夫だし。それよりあんたの面拭けば?」
「え?それ美少年の俺に対してのひがみ?」
「ブスの人の怨念」
すると、シシシと美少年は笑って食べる。
よくそんな細い体に入るもんだ。
「身長もないのに」
「自分もないやん。えんや。男はまだ伸びるから」
「無駄な頑張りを期待してます。頂きます」
頭を下げて合掌し無表情でホットケーキを食べる。
「そや。俺の名前なぁ。風馬いうねん。あんたは?」
「えりこ」
「嘘臭さっ!」
「石川 李夜。あんたの名字は?」
「彩綺」
嘘か本当か分からないけどもう会いたくない。風馬は嘘か本当か、まるで本当のように自然に話す。
関西弁訛りだから喋りやすい。
もともと整った顔立ちもあり人に好かれそうなタイプで人と喋りやすい所もあるのだろう。
そのせいでツマラナイことはなかった。