リチャード・デミング 「絞首台のある庭 私立探偵 マニー・ムーン」(新潮文庫)

 

朝っぱらからオレの事務所を訪ねてきたのは、眩しいばかりの美貌の女子大生のグレーズ・ローソン19歳 依頼内容はボディガードとのコトだが、ナンでも父親が遺した莫大な遺産を巡り、命を狙われているというッガーン

ソノ美しさと品位と、そしてモチロン、高額な報酬にも釣られて引き受けると、早速、物騒なギャングの御二方のお出ましときたモンだ

ナンとかやり過ごし、彼女が棲むお屋敷へと向かうと、遺産のもう一人の相続人である兄が崖に転落して死亡していた・・・

複雑に入れ組む家族関係に婚約者・使用人たち・・・が入れ乱れる中、またしてもグレーズが狙われた!?

50’sの香り漂うの正統派HBのシリーズ2作目は初の長編スター

 

 

丁度一年前に、突如として「本邦初公開」となったデミングの『マニー・ムーン』は、そのクオリティにより、いきなり「このミス大賞」の1位に輝いた星

こんなにも面白い作品が70年近くも埋もれていたとわッ爆  笑と、読者皆なの注目と称賛を集めたのだが、続けて今度初の長編のお出ましときたモンだ

しかもしかも、今回は古き良き本格派もの謎解きモノで、豪勢なお屋敷に遺された莫大な遺産と美しき相続人・周囲に蠢く陰険な謀略・命の危険にさらされる依頼者・怪しい容疑者が現れ、更にギャングが銃をぶっ放し暴れる・・・といった、本格派モノでありながら、ハードボイルドの濃厚なエッセンスが満載、と、魅力に溢れた内容仕上がりとなっている飛び出すハート

ホンと、ど~して今までで名前が知られなかったのか??が不思議としか言いような無い程の出来だった

第二次世界大戦で右足の膝下からを失くし義肢を付け、お世辞にもハンサムとは言えぬ風貌をしながらも何故か美女にはモテモテで、常に減らず口を叩きながらも飄々として危険な仕事に挑み、喧嘩では負け知らずで、安物のライウィスキーで喉を潤し、安アパートの1室の固いベッドで独りで過ごす・・・絵にかいた様な私立探偵稼業に痺れるぅ~グラサン

きっとコレからもまだX2在庫はたくさんあるので、ずっと長くムーンの活躍を愉しむコトが出来そうで、ミステリファンとしては、またとない贈り物と言えるシリーズと、まだ2作ながら言えそうだスター

 

 

ドン・ウィンズロウ 「仏陀の鏡への道」(創元推理文庫

 

’77の3月 荒涼としたヨークシャーの地に隠遁していた元ストリートキッズで探偵のニールの元へ仕事が持ち込まれた

鶏糞から画期的な物質を発見した新進気鋭の化学者が、一人の姑娘にラブラブを奪われ、新製品の完成を目前にしながら、長期休暇を決め込み、飛び出してしまったらしい

ニールは彼を追い、香港~広大な中国大陸へ向かうが、かの地は未だ文化大革命の激震に揺れていた・・・メラメラ

ナイーブでセンシティブな探偵の活躍を描く、シリーズ2作目

 

本作はで’92に刊行されており、での文庫化は’97で↑のは翌年の3刷目のモノ

元ストリートキッズだったニールが、眼を掛けられ探偵としての修行を積み、デビューを果たしたのが1st作なのだが、今回はそんなニールが中国へと向かうストーリーとなっている

バリバリの真っ赤な共産主義国となり、ガンガンに反抗者達を粛清して葬り去っていった少し後の時代なので、かなりキナ臭く、イギリス領だった香港はまだしも、白い肌に青い眼に紅い髪をしたニールはイキナリ窮地に追い込まれるが、ソコは元ストリートの裏路地を這い回っていただけに抜け道も熟知していれば、不良たちの切った張ったの緊張感あるやり取りもお手のモノだったりする

徐々に情報手掛かりを集めながらターゲットに近づくが・・・という、560p Overという圧倒的なVolもスリリングな展開が続くので途切れるコトがない

また今もある(だろうと言われる)≪ハニトライエローハーツ≫も健在だったりする辺りがナンとも真顔

と書いてきたが、前作もだがコレも古本屋で購入したモノで、裏表紙の隅に「390」とマーキングされているので、神保町とかで偶然見かけて・・・と言う感じだと思う

なので以降もシリーズは続くのだが、改めて注文して・とか、巡りをしてDig Itして・というまでの程の情熱を抱けなかったのも事実であるし、実際以降の作品は持っていないし読んでもいないショボーン

 

なので来年以降のマニー・ムーンの「関連」はナニに・ドレにしようかなぁ~はてなマークと、今から思案中である

海外モノでまとめるかソレとも日本のHBモノのシリーズとかにしようかと、読了してからも楽しませてくれるデミングなのであったニコニコ