オードリー・リー 「記憶の帝国」(新潮文庫)

 

温暖なカリフォルニア・LAの郊外に建つ、超高級精神医療施設「ワイルダー」に入所したホープ・ナカノは、様々な最先端技術による記憶の治療・投薬・実験を受けている

僅か、1年前には愛する人と濃密な時間を過ごしていたというのに・・・だが、今はその頃の記憶も定かではなくなり、朧げで怪し気な記憶だけが残っている

VRで観る覚えの無い過去の記憶・次々と繰り出される新たな装置による治療・増える投薬・そして段々と消えていく入所者たち・・・ガーン

果たしてコレは本当に治療なのだろうかそれとも・・・ホープに胸に沸いた疑惑を解く為、残り少なくなってしまった仲間と共に、施設の闇と闘う決心をするッグー

デビュー作が、イキナリ最高峰のエドガー賞の最優秀新人賞候補となった、恐怖のサイコサスペンス

 

 

始まりは至極真っ当な美しい光景・想い出が語られるが、以降、延々と500p以上も不穏な・不快な・混沌がこんがらがった不安定な乗り物に乗せられた様な感覚の中、ストーリーが進んでいく

その為、筋は読めないしその後の展開も予測がつかないッ・・・いや、ナンとなく想像は出来るのだが、その通りに予定調和的な進行な訳がないよネ!? でもひょっとして思いもつかぬ展開→結末が待っているのか・・・アセアセと不安になってきて、中の登場人物達同様にコチラの記憶もアヤフヤになってくる・・・のが今作の特徴

舞台となったアメリカでは、本やドラマなどで見る限りは、堕落者は当然・成功者も漏れなく精神的に病んでいて、ナニかしらの「メンタリスト・精神科医」に罹っているという印象がある

なので、今作でも主人公のホープを始め、超高級な保養所へ入所出来る位のリッチピープルなので、チョッとした気の迷い的なモノを大袈裟に言い喚いているメンヘラ~な人の話しなのかなと思わせておいての・な物語であった

がッ!結論から言うと、実にキツイ・そんなに楽しめない作品であった絶望

ナニしろ「記憶を探りフワフワと漂っている時間(の話しの展開)」が長いッ真顔そして退屈ッネガティブ&展開が焦れるッオエー

なので余りストーリーに入り込めず、共感も出来ず、興奮も出来ず、な感じで、更に作中に挟み込まれる例えが、アメリカ人なら分かる挿話なのだろうが、コチラはその3/1も直ぐにも分からず、その後の説明()を読みながらになるので、長いお話しが更に長くなり・・・

と、内容と共に疲れてしまった作品であった泣

しかもEDも感心しなかったし・・・と、紹介Upしながらもこんな感想文となってしまった

まぁ~んなコトもありますワナショボーン

 

 

(アルベール)カミュ 「異邦人」(新潮文庫)

 

ママンが死んだ・・・きょうか昨日かは正しくは分からないが、ママンが死んだことだけは事実なんだろう

がソレで自暴自棄になった訳でも、気がふれたってコトでもない風船

良く晴れた翌日には海水浴へ出かけ、ソコで知り合った女と関係を持ち、映画に腹を抱えて笑い転げ、挙句には友人の女関係に出しゃばり、遂には殺人を犯してしまう・・・

囚われ動機を問われ彼はこうつぶやいた「太陽のせいだ秘密」と

世間一般の倫理観から大きく外れた、非条理な青年・ムルソーの姿を描いた、世界的名作

 

えぇっと・・・で書かれ出版されたのが’42のコトで、直ぐに大評判となったそうで、ソレから戦後にかけて、彼の名前は世界中に知れ渡るコトとなる世界的な文豪の代表作である

で初出版されたのがS29で、改訂版の26刷目が刷られたのがS41で、↑のは76刷目となるS58のモノ 巻末の解説はS40に書かれたモノがそのまま転載されている

とまぁ~・・・この世界的名作についての説明とか解説とかは不要でしょうし、第一んな大層なコトは、基本「広義の意味でのミステリ」をメインジャンルとし、エンターテインメント作に溺れているあたしにゃ、無理筋ってモンですワショック

世間的常識からかけ離れた、頭のオカシナ青年の犯罪記録とそのココロ内を描いており、しかも発表が戦時下のフランスと言う中でのモノなので、そりゃ~世間の話題と度肝を抜くってのも分かるってモンだし、一方遠く離れた日本では、んなお話しを書ける状況下にはなかった訳で、そ~した文化というか精神の違い・風格って点でもそりゃ~敵いませんワネ泣くうさぎ

 

でS58かぁ~私は高3で受験の真っ只中な筈ですが、買ったのは多分翌年の大学に入ってから・だと記憶している

一応、文学部なので古典なども読む訳ですよ 国文科なので当然国内のがメインにはなるんですが、近現代モノの講義もあれば、西洋古典近現代モノの講義もある訳です

まだ「般教」の時分ですし、まだ始まったばっかの頃なんでまだ私も素直に講義に出席してました で、ソノ中でレポートをカミュについて出さなくてはならなくって買い求めて読んだんじゃなかったかな・・・と朧気な中でではありますが、ナンとなく覚えてます

田舎から出てきたばっかの純朴な読書少年であった私も(お願い)、衝撃的な内容展開にShockを受けた・・・という筈のうっすらとした想い出がある様な?ない様な??

 

つ~こんで、今回は「不安定な朧気な夢現な世界観の」ってコトでカミュを関連でUpしてみました 

いっつもエンタメだけを読んでる・読んでた・というイメージを少しでもココの方々に知ってもらいたくってインテリゲンチャな雰囲気を漂わせてみましたが・・・ど~ですかネグラサン